ゴールデンウィーク中は、混雑避けて、人出の少ないところに行くことが多いが、今回は人出の多い塔ノ岳である。とはいえ、さすがに表尾根や大倉尾根を登ろうとは思わず、静かなコースを登ることにする。
今回は、くもっていたし、写真に撮るものがなければ、レポートはなしにしようかと思ったが……
戸川林道を走っていくと、白い花が目についた。ヒメウツギが咲き始めていたのだった。
書策新道(正確には鉱山道)に入っていくと、いろいろ花も咲いているので、ところどころで足を止めては写真を撮っていく。本谷F5付近からはミツバツツジがにぎやかになった。
一昨日はやたらと暑かったことから、沢を歩きたいと思っていた。今回、暑くはなかったが、本谷F5の上から登山道とは別れて、沢を登っていくことにした。沢が右に曲がって、正面から木ノ又大日沢をむかえるあたりで、目の前を猛禽類の鳥が飛び立った。(クマタカかな?)カメラを取り出す余裕などまったくないのが残念。
F6を越えて、F7へと歩いていくが、このあたりずっとミツバツツジが咲いていて、見頃だった。
次第に霧がかかり、視界が悪くなってきたところで、悪場のF8。巻道ははっきりしているとはいえ、このあたりはボロボロで崩れやすいので、今後さらに崩壊が進むのかもしれない。あまりお勧めできないところである。F8を越えて、沢に下りるとホッとする。
F9を越え、すでに完全に崩れてしまった石積堰堤を越えて、ガレを登り、樹林帯の踏み跡たどって、やがて多くの登山者が登ってくる表尾根の登山道に飛び出した。塔ノ岳の山頂まではもうひといき。
書き忘れていたが、コイワザクラがチラホラ咲き始めていた。
天気予報がはずれて、塔ノ岳は完全に霧の中。風もビュービュー吹いていた。今にも雨が降ってきそうだったが、なんとかもっていた。
あいにくの天気となってしまったが、今日は、知人が檜洞丸からこちらに向かってくることになっていた。塔ノ岳から丹沢山に向かって歩いていけば、途中で会えるだろうと思って、休憩せずに丹沢山へ向かう。
しかし、……、結局会えずに、丹沢山まで行っちゃった。(大はずれ!)それで、丹沢山で昼食とってから引き返す。
木ノ又小屋で知人と再会。もう一人お会いしたかった方がいたのだが、天気悪いため、戸沢で引き返されたとかで、残念。
連休中で登山者多い塔ノ岳とはいえ、今回も静かなコースを歩いて、クマタカ(かどうかわからないが)あり、お花あり、知人ありの楽しい一日だった。