静かな甲相国境稜線

日付 :2005/04/29
コース:山中湖(旭日丘)→平野→高指山→菰釣山→城ヶ尾峠→畦ヶ丸→大滝橋

 ゴールデンウィーク突入。連休初日は、天気も良く、小田急の電車も多くの登山者を乗せており、新松田駅のバス乗り場も登山者が列をなしていた。表丹沢を中心に多くの登山者がやってくるゴールデンウィーク。今回は、混雑を避け、こんな時こそ最適なコースを行くことにした。

 昨年は、御殿場駅で1時間待たされることになったので、今回は余裕を持って出かけていく。旭日丘から平野へのバスに乗りたかったが、こちらは全然調べておらず、はずれてしまったようなので、旭日丘から走っていくことにした。山中湖の周回道路を走り、平野からやたらとテニスコートの並ぶ道を抜けて、山へと登っていく。
 高指山のあたりは、スミレもいっぱい咲いているが、それに混じって、フデリンドウもチラホラと見かけられるところである。秋に咲くリンドウと比べて、春に咲くリンドウは小さくて写真には撮りづらいが、なんとか撮っていく。

フデリンドウ
フデリンドウ

 霞んでいたが、高指山からは、さすがに近いだけあって、富士山が眺められた。

高指山からの富士山
高指山からの富士山

 高指山付近では、チラホラ人に会ったが、この先、菰釣山までは誰にも会うことはなかった。
 それほど多くはないが、ところどころで白い花を見かけた。コブシの花だった。また、大棚ノ頭へ向かう登山道では、ミツバツツジも咲いていた。すでに標高1000m以上でも咲き始めていたのだった。

コブシ
コブシ
ミツバツツジ
ミツバツツジ

 昨年は、いいペースでホイホイと進んでいったが、今回はかなりペースが遅かった。この時期としては、かなり気温が高かったということもあるかもしれない。春というより、すでに初夏の暑さだった。
 前方に菰釣山が見えてきても、遅々としてなかなか思うように進まず、時間がかかった。

菰釣山
菰釣山の眺め
菰釣山付近の登山道
菰釣山手前の登山道

 かなり時間がかかったが、ようやく菰釣山に到着。山頂には4人ほど登山者が休憩していた。富士山は、かすかに見えていたが、写真に撮ってもほとんどわからない程度だった。
 歩いている間は、やたらと暑かったが、休憩していると、風も吹いていて、涼しかった。
 昼食後、菰釣山を出発。次の目標は城ヶ尾峠だが、その前にまたいくつも山を越えていかなければならないので、楽じゃない。そして、城ヶ尾峠の先もまだいくつも山を越えていかなければならないのだ。
 城ヶ尾峠からモロクボ沢ノ頭へ向かう途中、菰釣山以来の登山者に出会った。菰釣山の避難小屋泊まりか、それとも城ヶ尾峠から道志のほうに下るのか?
 大界木山からモロクボ沢ノ頭へ向かう途中では、またまたミツバツツジがけっこう咲いていたので、やっぱりもう標高1000m以上に上がってきたようである。
 今回のコースの最高点は菰釣山だが、菰釣山を越えても、まだまだアップダウンの連続するコースである。いったん1100m台に下った後、再び畦ヶ丸(1293m)へ登るので、後半もけっこう登らなければならない。畦ヶ丸に到着して、やっと一息つくことができた。
 畦ヶ丸までたどり着けば、あとはもう下るだけである。しばらく下っていくと、ミツバツツジがにぎやかになる。(その分、前回見頃だったところは、もう終わりだった。)
 今回は、かなり暑かったので、水もちょっと不足がちになっていた。ステタロー沢沿いの水場にたどり着いて、ようやく助かった気分。この水場には、何度か助けられたことがある。なんとか元気づいたので、帰りに沢に下りて、滝を見物していった。

大滝沢の大滝
大滝沢の大滝

 ゴールデンウィークとあって、西丹沢にもけっこう登山者来ていたようで、帰りのバスはけっこう混んでいた。そんなときでも静かな今回の甲相国境稜線だった。

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