谷峨駅10時1分発のバスは空いていた。この時間のバスに乗るのはちょっと久しぶりである。土曜日は中川止まりになってしまったし、日の短い時期だとこのバスではちょっと遅いということもある。以前は、このバスに乗ることがけっこう多かったような気がする。いつもバスは空いていて、西丹沢は登山者少ないなんて思っていたが、普通はこの1時間前のバスに乗っているからなんだろうね。
用木沢出合から沢沿いの登山道に入っていくと、あちこちでミツバツツジが咲いていた。まだ標高の低いところだが、連休の頃には1000mぐらいまで上がっていくだろうか。
犬越路への登山道では、あちこちでスミレが咲いていた。
犬越路から先は、まだ春はこれからといった感じである。
朝のうちは、すっきりときれいに見えていた富士山もあっさり見えなくなってしまっていた。やはり景色を楽しむなら、早起きしていくべきである。
大室山の山頂は、珍しくにぎわっていたので、西の肩まで戻ったところで、昼食にした。
大室山から加入道山へ向かう。木道が設置されているあたりでは、バイケイソウが多い。
天気が良ければ、途中で、甲相国境稜線の向こうに富士山が見えるのだが、今回はダメだった。そのかわり、というわけでもないが、ところどころでキクザキイチゲが咲いていた。
加入道山から白石峠を通って、畦ヶ丸へ向かう。稜線上の新緑は連休後ぐらいだろうから、まだ見るべきものもないが、木の間から蛭ヶ岳や檜洞丸が眺められるのがいいと言えなくもない。
途中まではチラホラ他の登山者に会ったが、白石峠から先は1組の登山者に会っただけのような気がする。畦ヶ丸からの下山路でも誰にも会わず。
大滝橋へ向かって、下っていくと、途中からまたミツバツツジがにぎわっていた。
今年のミツバツツジは、まずまずといった感じだろうか。
来月のシロヤシオとトウゴクミツバツツジもこの調子で咲いてほしいものである。