久々の主稜縦走+

日付 :2005/04/16-2005/04/17
コース:西丹沢→檜洞丸→蛭ヶ岳→丹沢山→塔ノ岳→鍋割山(泊)→ユーシン→玄倉

 4月14日、突然パソコンの調子が悪くなった。ハードディスクに問題があるらしく、Windowsが起動できない。それでもなんとかセーフモードで起動できたので、大事なデータのバックアップを取る。それで、翌日、さっそく新しいハードディスクを買ってきて、Windowsの再インストールを始めるが……やたらと時間のかかる作業である。
 週間予報では週末も晴れといっていたのに、土壇場になって、土曜日のみ、それも関東地方だけ天気が崩れるという。小雨程度ならしかたないかと思ったが、激しい雷雨だなんて言っている。
 こんな場合、普通なら、ちょうどいいとばかりに、お山の予定は日曜日に変更して、Windowsやら他のソフトやらの再インストール、データの復旧作業などにとりかかるところだが、今回は天気が悪くても、土曜日に行くしかない。
 久しぶりに西丹沢から主稜縦走したかったのだが、午後から激しい雷雨ではあきらめざるを得ない。しかたないから玄倉から登ろうかと思った。
 いずれにしても新松田から西丹沢自然教室行きのバスに乗ることになるのだが、空を見上げれば、くもっているが、なんとか保ってくれそうな気もする。午前中の降水確率は30%で午後は70%だったが、お昼過ぎしばらくは保ってくれるかも……と期待して、当初の予定どおり西丹沢自然教室まで行くことにした。

 西丹沢自然教室からスタート。ゴーラ沢出合までの登山道ではミツマタがいっぱい咲いていた。また、マメザクラも咲いていたし、ミツバツツジも咲き始めていた。

ミツマタ
ミツマタ
マメザクラ
マメザクラ

 ゴーラ沢出合からは急な登山道。ここからは、特に写真に撮るようなものもなく、さっさと登っていく。午後から激しい雷雨という天気予報を考えると、のんびりしている余裕はない。
 木道が設置されているところでは、すでにバイケイソウが芽吹いていた。

バイケイソウ
バイケイソウ

 やがて、檜洞丸に到着。西丹沢自然教室でとんぼさんたちに会ったくらいだから、まだ青ヶ岳山荘は開いてなかった(と思う)。それで、檜洞丸は素通りで、さっさと先へ進む。檜洞丸から蛭ヶ岳への縦走路はけっこう久しぶりだが、この静かなコースはけっこう好きである。
 臼ヶ岳到着は12時過ぎだった。まだお腹は空いていなかったので、ここも素通りで先へ進む。
 1時前には蛭ヶ岳に到着。まだしばらくは雨は降りそうになかった。とはいえ、まだまだ先は長いので、休憩しないで先へ進む。蛭ヶ岳あたりからは開けているせいか、手が冷たくなってきた。(歩いている分には体は寒くない。)手袋の用意をしていなかったのは、ちょっと失敗か。

蛭ヶ岳
霧の蛭ヶ岳(北面にわずかに雪が残る。鬼ヶ岩から)

 2時前には丹沢山に到着。そろそろ昼食をとも思ったが、やっぱりここも素通りで先へ進む。
 そして、竜ヶ馬場まで着いたところで、ようやく小休止。パンを1つ食べた。こんな急いで歩いてばかりで、おもしろいことあるのかと思われるかもしれないが、山を歩くこと自体が楽しみなので、雨さえ降らなければとりあえずOKなのだ。
 やがて、塔ノ岳に到着。ここまで来れば一安心。それで、尊仏山荘に入る。こちらが言う前にビールが出てくるところがよい。(大汗かいてたからなぁ。)ビール飲んだ後、残りのパンを食べて、のんびり休憩。
 3時過ぎて、小屋を出る。
 もう、雨の心配なしと見て取ると、ペース落としてのんびり鍋割山へ向かう。

 鍋割山荘に着いてビックリ。小屋の外に着いた時点で、普段とはまるで異なる雰囲気。思わず、中にはいるのをためらってしまうほどだった。
 30周年記念ということで、大混雑。まともに座る場所もなさそうな状態で、受付済ませると、外に出て、散歩することにする。普段は駆け足で通り過ぎてしまうことの多い鍋割山稜をのんびり歩く。時間的に、もう他の登山者の姿もなく、静かなのがよい。せっかく山に来ているのだから、やっぱりこういうところをのんびり歩いている方が人混みの中に紛れているよりもよっぽど好きである。
 登山は体力を使うので、山小屋の食事は重要である。食事の質・量ともに良いことで知られている鍋割山荘だが、今回は30周年記念パーティーということで、普段よりなお一層すごかったような・・・。
 スペシャルゲストの松田宏也さんの講演がよかった。松田宏也さんは、中国のヒマラヤ、ミニヤコンカで遭難し、奇跡の生還を果たした方である。奇跡的に生還したとはいえ、足は膝から下は全部切断され、手の指も全部ない重度身体障害者となった。それでも、また山に登っているスゴイ人なのである。そんなスゴイ人の話を聞けるだけでも、来た甲斐があったというものである。

4/17

 朝も、もちろん、小屋の中は混雑している。だから、のんびり散歩に出る。早朝の光が降り注ぐ鍋割山稜を散策するのは気持ちがよい。間近で野鳥を見られたりして、ラッキー! だけど、こんなときに限って、カメラを持っていないんだな。しばらくして、一旦、小屋に戻ったが、その後再び、カメラ持参で散歩に出る。もちろん、二度と再び野鳥を間近でなんか見られなかったが、のんびり散歩した。

朝の鍋割山稜
朝の鍋割山稜

 当初の予定では、真っ直ぐ大倉に下りてしまうつもりだったのだが、散歩しているうちに気が変わった。昨日のバスから見た感じからして、玄倉川沿いにミツバツツジが咲いているだろうと思って、玄倉へ下りていくことにした。
 鍋割山から雨山峠経由とも思ったが、今回はマイナールート使って、ユーシン方面へ下っていく。
 玄倉川では、予想どおりあちこちでミツバツツジが咲いていた。もうすでに見頃といってよかった。

玄倉川とミツバツツジ
玄倉川沿いのミツバツツジ
ヤマブキ
ヤマブキ

 林道をのんびり下って、10時過ぎに玄倉バス停に到着。普段なら、まだ早すぎる時間だが、面倒くさくて時間のかかる作業(Windowsのアップデート、通常使うソフトのインストールほか)が待っているので、さっさと家に帰ることにした。

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