そろそろ行こうと思っているところが2つほどあるのだが、今回はそのどちらにも行く気がせず。
前回と前々回の2回続けて低い山に行ったので、今回は塔ノ岳にしようかと、フリーパスを買った時点で、今回の安直なコースがほぼ確定した。
春になるとうれしいことの1つに体が軽くなるということが挙げられる。雪がなくなると登山靴の必要がなくなるから、足が軽くなるし、着るものが少なくなるから荷物も減って軽くなるのだ。(真冬でも山を歩く際に着ている服は2枚のみなので、行き帰りに着る服は山を歩く間ずっと荷物になる。)
軽くなった荷物を背負って、さっさと戸川林道を走っていく。林道沿いには、キブシやダンコウバイ、フサザクラなどの花が見られた。戸沢出合あたりはフサザクラがいっぱい咲いていたが、目立つ花ではないから知らない人は気付かず通り過ぎてしまうだろう。
お馴染みの書策新道を登っていくが、途中でコースをはずれてセドノ沢へ突入。
しばらく登っていくと、絶壁のような涸棚。とはいえ、ここは簡単に登れたはず・・・だったのだが、久しぶりのせいか、あまりいい感じがしない。それで、左から小さく巻いて越えていく。その上にある涸棚はいずれも傾斜が緩く簡単に越えられるはずだったが・・・どうも今回はいまいち調子悪かった。部分的に雪渓状に雪が残っていたりして、普通なら問題なく登っていけるところが、雪のために登りにくくなっていたりした。
それはともかくとして、やっぱり丹沢は崩壊が進んでいると感じたセドノ沢左俣上部だった。
表尾根の登山道には部分的に雪が残っていた。ぐちゃぐちゃになっているところもあった。
せっかく木道が設置されても、木道を歩かず、登山道脇の乾いたところを歩いている人が少なくないようで、ムッとしながら歩いていく。しかし、表尾根の場合、登山道脇にはっきりした踏み跡ができてしまっているから、登山道を踏み外していると意識することなく歩いている人が多いのかもしれない。いずれにしても、裸地化防止・植生保護にはさほど効果的と思えず、ちょっと中途半端な木道設置という印象はぬぐえない。
塔ノ岳から鍋割山へ行って、後沢乗越経由で大倉に下山というのはいつものパターン。特筆すべきことはほとんどないが、さほど遅い時間でもなかったのに鍋割山頂に登山者の姿なく。それで、しばらく山頂付近をぶらついた。
鍋割山〜後沢乗越では、アセビがいっぱい咲いていた。
西山林道では、行きの戸川林道同様、フサザクラ、ダンコウバイなどの花が咲いていたが、目立つ花が咲き始めるのはもうしばらく先かな。
普段は、27-136mm相当の標準ズーム1本あれば十分だと思っているのだが、今回は、120-480mm相当の望遠ズームも使ってみることにした。望遠で撮ると、バックがきれいにボケてくれたりして、なかなかよい。荷物にはなるが、けっこう使えそうなので、次回もまた持っていってみよう。