2月25日、家を出ると、やたらと寒かった。うっすらと雪が積もっていたので、そのせいだと思った。しかし、それにしても寒く感じられた。1ヶ月前の一番寒い時期よりも寒く感じられた。ちょうどこの日は、消防訓練などあって、外に出る機会もあったのだが、やっぱり異常に寒く感じられた。
月曜日にひいた風邪は、もうかなり回復しており、熱もないし、悪寒もしていなかったので、風邪のせいとは考えにくかった。どうもいまいち納得いかない体調不良だった。まるで、明日山へ行くのを中止させるために仕組まれているのでは・・・とも思える、不可解な体調不良だった。
2月26日、山へ行く予定だったが、風邪で調子もよくなさそうなので、とりあえず中止。天気もよさそうなのに、もったいない・・・と思っていたのだが、なんと! 天気予報は大はずれで、雨や雪になっていた! もちろん、山は雪だ。
そんなわけで、一日家に閉じこもって、ゆっくり休みを取った。
(前置きが長くなったが・・・)
2月27日、休養取って、体調もすっかりよくなり、山へ行くことにした。
当初は、もう少し長めのコースを予定していたのだが、昨日また雪が積もったので、あっさり予定変更。体調もやっとよくなったばかりだし、今回は軽いコースに変更である。
大倉から戸沢出合までの車道には、うっすらと雪が積もっていた程度だが、周囲が雪で白くなっていて、普段とは随分と違った雰囲気だった。
今回は、出発時間がちょっと遅かったこともあり、手っ取り早く表尾根に上がるため、戸沢出合から政次郎尾根を登ることにした。樹林帯の中のわりと単調なコースであるが、樹林帯を抜けて上部に出ると、行者岳が間近に見える。この行者岳の眺めは、このコースならではか。そこまで登ると、あとはもう少しで、表尾根に出る。
表尾根の登山道にはけっこう雪があった。しかし、政次郎尾根もそうだが、表尾根もしっかり歩かれているので、まったく問題なく歩ける登山道である。
新大日から先では、霧氷がついていた。エビのしっぽ状に数センチの氷が付いており、細い枝がなんだか重たそうにぶら下がっていたりした。
今回は、当然のごとくアイゼンをつけている人が多かったし、ワカンをつけている人もいた。もちろん、アイゼンをつけずにさくさくと下ってくる人もいた。
私はというと、アイゼンつけず、代わりに表尾根で軽アイゼン拾って、片手にぶら下げながら登っていった。(尊仏山荘に置いていった。)
塔ノ岳山頂で50cm程度の積雪だっただろうか。
塔ノ岳から鍋割山へ向かう。やっぱりアイゼンはつけない。金冷シまでの下りは、幅の広い登山道だし、ほとんど滑る心配もなかったので、スタスタと駆け下りていった。鍋割山稜も適度の雪があって、快適な登山道をスタスタ駆け足で進んでいった。
鍋割山からの下山路でも木の枝に軽アイゼンがぶら下がっているのを見つけた。案外、忘れる人は多いのだろうか。南面の登山道は雪が解けるのも早いが、この道はさほどぐちゃぐちゃにもならないので、早めにスパッツもはずしてしまった。
天気が良ければ、ダイヤモンド富士が見られる時期だったが、今日も天気が良かったのは朝のうちだけだったので、すっかり雲に覆われてしまっていたのだった。