ワンパターン、マンネリは好きじゃない。だから、時々変なコースを歩いたりする。紅葉のシーズンは終わったものの、ヤビツ峠行きのバスは混雑していた。臨時便も出ていたようだ。表尾根は前回久しぶりに歩いたので、今回は札掛から長尾尾根を登っていくことにした。
やたらと多かった台風の影響で、所々で倒木が登山道に横倒しになっていたが、コース自体は特に問題なし。このコースは、最後の新大日の登りを除いて、なだらかで楽なコースである。特に、標高1200mぐらい登ったあたりから、のんびり歩くにはちょうどいい道になる。もっとも、ほとんど平坦なコースになるので、さっさと走っていってしまうのだが。
新大日からは登山者の多い表尾根である。木道設置工事は、前回から2週間経過ということで、けっこう進んでいるようだ。
今日は、前回ほど空気は澄んでいなかったが、富士山はよく見えた。塔ノ岳まで登ると、南アルプスや八ヶ岳も見えた。塔ノ岳山頂は、風の影響をもろに受けるので、さすがにちょっと寒かった。
塔ノ岳から主脈縦走路に向かう。が、日高まで行ったところで、コースを外れて寿岳へと向かう。シカの群れの間をつっきって下っていく。鞍部からちょっと登り返すと、三角ノ頭(寿岳)である。ここにある標識はすでにかなり古くなっており、ほとんど字が読めなくなっている。それでも、なんとか左の「日高」、真ん中の「寿岳」というのは読めた。右に何て書いてあったのかはわからない。標識の下には「寿岳」と書かれた石が置かれていた。
ここから、ひたすら下っていくわけだが、そもそも日高から下っていくコースなんて地図にも載っていないので、ここでは詳細を書くのはひかえることにしたい。慣れた人には、ほとんど問題なく下っていけるだろうが、不慣れな人が正しく歩ける保証なんて全くないのだから、お勧めできないのだ。
林道に降り立つと、そのまま林道を走っていったのだが、今回はフリーパスを買っていったので、宮ヶ瀬に行くわけにはいかない。表丹沢側に下りていかなければならない。それで、本谷橋(吊り橋)を渡って、再び登山道に入り、札掛へ向かう。途中、5〜10mぐらい前方で落石があり、ヒヤリとした。あんなのに直撃されたらたまらないのである。
やがて、札掛と新大日方面の分岐までいくと、あとは午前中通ったコースを逆にたどっていった。
札掛からは、ひたすら林道を走る。護摩屋敷の水は、午前中通ったときもそうだったが、この時間もまた何台も車が止まっており、大量のペットボトルやらポリタンクに水を汲んでいる人たちがいた。
ヤビツ峠にはバスが止まっていたが、バスには乗らず、柏木林道を蓑毛まで下っていった。蓑毛から乗ったバスはヤビツ峠発のバスだったが、今回はガラガラだった。