昨夜は、かなりの風雨だった。一度目が覚めたが、台風並の風が吹き荒れていた。
今回は、お山は中止かとも思っていたのだが、朝、起きてみたら晴れていた。それで、やっぱり山へ行くことにした。
小田急線の電車から見る、丹沢は黒っぽい雲に覆われていたが、富士山のほうはすでに晴れて、きれいに見えていた。丹沢の上空にある雲も、しばらくすれば吹き飛ばされてしまうだろうと思った。
今回は、久しぶりにヤビツ峠へ向かうことにしたのだが、バスは蓑毛止まりだった。強風のため電車に影響が出ていたくらいだから、いかにもありそうなことではあった。
そんなわけで、今回は蓑毛から登っていく。当初は、ヤビツ峠から札掛にまわって、長尾尾根を登ろうかと思っていたが、天気はどんどん回復に向かっており、表尾根を登れば、展望を楽しめるだろうと思ったので、予定変更して、久しぶりに表尾根を登る。
二ノ塔に登った時点で、すでに富士山がよく見えていた。富士山頂に多少雲がかかったりもしたが、今回は、終始展望抜群だった。相模湾の向こうには伊豆大島がはっきり見えたし、その右手にはうっすらと利島が見えた。江ノ島もはっきり見え、その向こうには三浦半島と房総半島が見えた。東京や横浜などもはっきりと見て取れた。さらには、はるか遠くに筑波山もうっすらとではあったが見ることができた。まさに抜群の展望だったわけだが、今回、表尾根の登山道ではたった一人の登山者にも出会わなかった。こんな天気のいい日に、表尾根でまったく人に会わないなんて! そんなことがあるとは夢にも思わなかった。
新大日から先では登山道の工事が行われているようである。現時点では、木ノ又小屋あたりから木道が設置されていた。これからの時期、霜でぐちゃぐちゃになるところなので、けっこうなことである。
塔ノ岳山頂はさすがに風が強かったが、今日は12月としては異常なほどに気温が高かったので、寒いというようなことは全くなかった。今回は、気温が高くなりそうだったので、半袖のTシャツでいったのだが、それで十分だった。
塔ノ岳山頂には団体さんがいたが、それを除けば、やっぱり登山者は少なかった。
塔ノ岳から鍋割山へ向かったが、大倉尾根では他の登山者にあったものの、鍋割山稜では、またまた、まったく人に会わず。
鍋割山まで行っても、相変わらず展望抜群だったが、今日はここも人が少なかった。今日はあまり人が登ってこなかったというから、大雨のため沢が増水して渡渉困難になってやしないか、ちょっと心配したが、それほどではなかったようだ。
12月に入っており、紅葉もそろそろ終わりに近づいてきた。とはいうものの、西山林道では、けっこうあちこちで紅葉が楽しめた。
今回は、もともと天気予報が悪かったので、そもそも山へ行こうと思った人は少なかったのだろうか。
天気の回復が予想外に早かったともいえるが、休日でこれほど天気がいいにもかかわらず、こんなに登山者が少ないというのも珍しいことだろうな。