谷峨駅から乗ったバスは満員だった。この時期、ユーシン方面へ紅葉を見に行く人が多いから、玄倉で降りる人が多いだろうと思ったとおりで、玄倉で座ることができた。丹沢湖の紅葉はいまいちかと思ったが、永歳橋を渡って、丹沢湖の北側に進んでいくと、道路沿いに案外きれいな紅葉を見ることができた。大滝橋で降りた人たちがいたので、終点まで乗っていったのは10人に満たなかったようである。だいたい、こんなもんか? バスを降りるとき、運賃箱を見たら、小銭が溢れていた。バスカード利用なので関係ないのだが、こんなこともあるのか!
檜洞丸へはツツジコースを登っていく。紅葉もすでに終盤であるが、それでも下の方では、まだまだ紅葉を楽しむことができた。上の方は、当然、すっかり葉も落ちてしまっている。
今日は、天気いいかと思ったが、案外雲が多くて、展望を楽しめそうもないので、展望園地にはよらず、一気に山頂まで登っていった。ちんたら歩いていったので、今日は遅いかと思ったが、それでも山頂まで1時間半はかからなかったので、とりあえず良しとする。山頂で軽く昼食。ときおり日が差すと、まずまず暖かい。
後半は、同角山稜へ向かう。天気が良ければ、主脈の眺めがいいのだが、今回は雲が多くていまいちである。檜洞丸からは蛭ヶ岳など雲に隠されて見えなかったのだが、同角山稜を歩いていくと、なんとか蛭ヶ岳や塔ノ岳なども姿を見せてくれたので、とりあえず良しとする。
ザンザ洞のキレットあたり、10月頃ならイワシャジンが多いところだが、さすがに11月下旬ともなれば、もう花は残っていない。と思って、下っていったら、たった一輪だけだが、イワシャジンの花を見つける。案外、あるものである。
大石山は、主脈の眺めが良く、富士山も眺められる山だが、今回は雲が多くて、富士山は見えず。主脈の眺めも、同角ノ頭直下で見たよりはよかったが、やっぱりまだ雲が多かったな。もう少し青空が広がってくれれば良かったのに。
ユーシンからは玄倉川沿いの紅葉を眺めながら、走っていく。すでに紅葉の最盛期は過ぎたようだが、まだまだ十分楽しめた。朝のバスで玄倉で大勢降りたことからもわかるとおり、玄倉林道は歩いている人多数。こんなに人が来るのは紅葉の時期に限られる。
玄倉のバス停にバスが1台停まっているのが見えたので、次のバスまでしばらく待たなければならないかと思ったが、もう1台バスがやって来るのが見えたので、そのままバス停まで走っていくと、なんとかバスに乗ることができた。混んではいたが座ることができた。バスは谷峨駅で降りたが、谷峨駅に到着したとき、すでに電車が停まっており、これまた乗り遅れるかと思いつつ、走っていくと、なんとか乗ることができた。バスも電車も(ほとんどギリギリだったが)まったくタイミングよく乗れたので、明るいうちに帰宅。
西丹沢から玄倉まで全行程5時間弱。今回は、なんとなくコンパクトにまとまっていたような気がする。