突然、パソコンの調子が悪くなったので、今回は、ちょっと気乗りしない部分もあったが、予定どおり西丹沢へ向かった。くもっていたので、今回はたいした内容にはならないだろうと予想された。せいぜいが、紅葉情報を載せるのがやっとだろう。ところがどっこい、終盤になかなかの見物が待っているとはスタート時点では予想もつかなかったのだった。
西丹沢行きのバスは高校生が大勢乗っていたが、浅瀬入口でこれらの高校生達が下りると乗客はたったの3人になってしまった。西丹沢はやっぱり登山者が少なくていい。もっとも、途中ですれ違ったバスの感じでは、あるいは増発されていたかもしれないのだが。
西丹沢自然教室を出発する時点ではくもっており、気温もあまり高くない。半袖のTシャツで歩き回るのもそろそろ終わりかなと思われた。
台風通過から間もないが、用木沢は問題なく通過。犬越路から大室山へ向かうが、考えてみたら、大室山は今年初めてではないか。随分久しぶりなわけだ。稜線上の紅葉は、今が見頃と言っていいのかどうか。けっこうきれいに色づいているのもないわけではないが、いまいちだな。台風の影響で、かなり木の葉も落ちてしまったのだろうか。
大室山で昼食。山頂には、もう一人おじさんがいただけ。静かな山である。
大室山から加入道山へ向かうと、次第に日も差してきたが、展望のほうはいまいちだった。まあ、今回は最初から展望は期待していなかったので、気にすることもなかった。たいして風も吹いていなかったので、半袖のTシャツでも特に寒くはなかった。
畦ヶ丸の山頂によった後、大滝橋へと下山。そうそう、書き忘れていたが、今年は台風がいっぱいやってきたこともあって、ところどころで登山道に倒木があって歩きにくいところがあった。
一軒屋避難小屋を通過して、まもなく登山道をはずれて地獄棚を見に行った。このあたりには雨棚と地獄棚という2つの大きな滝があるのだが、実はその他にもう一つ大きな滝があったのだった。雨棚や地獄棚は50mぐらいだったと思うがそれよりももっと高いところから水が落ちている滝が見えた。普段は涸棚なのだろうが、大雨の後だったので水が流れていたのだろう。「マシラの部屋」でたしか80mの滝のことが書かれていたような気がしたが、これがその滝だったのかと納得。
今回は地獄棚も水量豊富で、なかなかの見物だった。こういう水量の多いときは雨棚もスゴイのだろうけど、今回はもともと沢歩きの用意はしていなかったので、見に行くわけにもいかない。
地獄棚を見た後は、下りてきた道を登り返すことはせず、沢沿いに下っていった。普段より水量は多かったが、なんとか靴を濡らさずに歩いていって、やがて東海自然歩道にもどることができた。
大滝橋のバス停でバスの時間を見ると、30分待ちだった。それで、今回は少し走ることにした。細川橋まで走っていったのだが、大滝橋と中川の間でサルに遭遇。車道沿いに3頭ほどのサルがいたのだが、そのすぐそばを走っていったので、サルに威嚇された。襲われやしないかと心配したが、大丈夫だった。それで、ちょっと離れたところから写真を撮ったのだった。