当初、今回の3連休は南アルプスへ向かう予定だった。
しかし、週間予報では、土・日が雨、月がくもりとなっており、ほとんどあきらめ状態に。ところが、3連休の直前になって予報が変わった。台風が速度を速めて、土曜日は暴風雨だが、日・月と晴れとなったのだった。これなら山へ行けるということになったのだが、台風の影響でどうなっているかわかったものではない。それで、いろいろ考えた結局、今回は日帰りということにした。雲取山へ行こうかとも思ったし、いつもの丹沢にしようかとも思ったが、随分と考えた末、大菩薩嶺に行くことにした。この山へ行くのは3年ぶりである。
台風一過で快晴かと思ったのだが、朝、目が覚めたとき、なんだか雨が降っているような気配。(ウソだろ!?)
予定どおり、早起きして出かけることにした。雨は降っていなかったが、空は一面雲に覆われていた。予想とは大違い。昨日の天気予報も大はずれ。
中央本線の電車からの眺めも、まったくさえない眺め。今日は何も見えそうもないなと思われた。ところが、長いトンネル(笹子トンネルかな?)を抜けると、いきなり青空が広がっているから驚きである。前にもこんなことがあったが、嘘のように天気が違うから、ビックリしてしまう。大菩薩から南へ延びている山の東側はくもっていて、西側は晴れていた。青空が広がっているとはいえ、山のほうにはけっこう雲もかかっているから、展望のほうはこの後雲が切れてくれるかどうかにかかっていた。
塩山駅から大菩薩峠登山口まではバスに乗るが、このバスの料金が100円というのはありがたい。(このバスは100円の均一料金だった。)
9時55分、大菩薩峠登山口を出発。
最初は、舗装した道を登っていく。途中の分岐で左へ進み、しばらくすると登山道らしくなる。丹沢の登山道と違って、傾斜はなだらかだから走って登れるコースである。
ただ、雨上がりだったせいか、湿った岩などにやたらとヤスデがいたのは、うれしくなかった。まあ、ヤマビルよりはましか。
10時54分、丸川峠に到着。休憩せずに、そのまま大菩薩嶺を目指す。
稜線に出るとガスが出てきた。ちょっと湿った登山道は歩く人も少なく、まったく静かだった。
11時35分、大菩薩嶺に到着。さすがに山頂には登山者が休憩したり、写真を撮ったりしていたが、樹林に囲まれて展望のない山頂では、いちおう写真を撮ると、さっさと出発することにした。11時39分、出発。
雷岩まで行くと、樹林帯を出て、展望が良くなるのだが、ちょうど右から雲が流れてきたので、もう少し下ってから写真を撮る。稜線の西側は晴れていたので、大菩薩湖や登山口の裂石ほうはよく見えたが、東側は完全に雲がかかってしまっていて、何も見えなかった。
雷岩から大菩薩峠までは開けていて、晴れていれば展望がいいのだが、今日は雲が多くて残念。
12時6分、大菩薩峠に到着。ここで昼食にした。さすがに、ここは人が多くてにぎわっていた。介山荘は、山小屋というよりも、おみやげ屋さんといった感じ。
12時23分、大菩薩峠を出発。石丸峠へ向かうと、さすがに登山者も少なくなる。
大菩薩峠から牛ノ寝通り経由で小菅までのコースタイムは4時間40分。3時40分のバスには十分に間に合うだろうと計算した。
石丸峠の先の分岐で、左の牛ノ寝通りに進むと、完全にガスの中に入っていくことになり、ポツポツと雨滴も落ちてきた。とはいえ、小雨が降ったりやんだりといった程度で、ほとんど問題なし。
1時8分、榧ノ尾山を通過。牛ノ寝通りのコースは、傾斜がなだらかで、道も良かった。ほとんどが樹林の中のコースであり、展望を楽しむようなコースではないが、登山者も少なく、静かでよい。走っていくには最適のコースと言える。丹沢の登山道はたいがいが、もっと急な道で、階段も多いから、「ランニング・レポート」なんていいながら、その実、たいして走ってもいないのだが、今回のコースは前半の登りも含めて、全般的になだらかで歩きやすい道であり、走っていけるコースだった。
大ダワの分岐で左へ進み、モロクボ平の分岐も左へと下っていった。
2時32分、小菅村役場に到着。
西東京バスで奥多摩へ向かうのだが、このあたり村営バスも走っているので、バス停にはちょっとだけ注意が必要。役場前のバス停は村営バスのものだったので、すぐ隣の川久保から西東京バスに乗った。予定より1本早いバスに乗れたのだった。
今回のコースは、コースタイムを調べたら9時間20分ぐらいになって、けっこう長いコースだと思っていたのだが、実際にはその半分で終わってしまった。丹沢と違って、全般的になだらかで走りやすいコースだったということもあるが、コースタイムにだまされたかな。