主脈の一部縦走

日付 :2004/09/11
コース:玄倉→熊木沢出合→弁当沢ノ頭→棚沢ノ頭→不動ノ峰→丹沢山→塔ノ岳→大倉

 今回は、コースの設定に悩んでしまった。本当は、今年の夏は、久しぶりに玄倉川檜洞を遡行しようと思っていた。また、世附川水ノ木沢に行ってみようかとも考えていた。どちらもかなり長いコースになるので、早起きしていく必要があるが、今日は普段どおりのんびり起きたから、当然どちらもダメ。そこで、久しぶりに西丹沢へ向かおうとしたのだが、谷峨駅を10時1分発のバスは中川行きだった。頼めば西丹沢まで行ってくれるのかもしれないが、たった一人のために行ってもらうのも悪いから、玄倉でバスを降りる。そして、これまで一度も歩いたことがなく、歩く予定すらまったくなかったコースを歩くことにした。

 玄倉からひたすら林道を走っていく。モチコシ沢の大滝を見物に行きたいとも思っていたが、今回は沢を歩く用意はしなかったので、パス。ちなみに、仏岩あたりの玄倉川は伏流となってほとんど水流がないことも多いが、今日はけっこう水が流れていた。こういうときにモチコシ沢へ行くなら、思いっきり濡れる覚悟をしていったほうがいいのだろうな。
 同角沢出合では、ちょっと河原に下りていくことにした。白い岩と玄倉川の清流、そして同角沢のF1が落ちていて、好きなところである。

同角沢出合
同角沢出合

 ユーシンを越え、熊木沢出合まで行って、林道から河原へ下りていく。出合のすぐ下流が熊木ダムである。熊木沢の上流側を見ると、正面に蛭ヶ岳があるのだが、上の方はガスがかかっていて見えなかった。

熊木ダム
熊木ダム(熊木沢出合)

 熊木沢出合から弁当沢ノ頭を通って棚沢ノ頭に至るコースを登っていく。このコースは、コース自体は静かでいいコースだが、棚沢ノ頭という主脈のちょっと中途半端なところに通じているコースなので、これまでまったく歩く機会がなかったし、今後もはたして歩くことがあるかどうかわからないコースである。
 コースのところどころでイワシャジンが咲いており、また、ホトトギスも咲き始めていた。
 弁当沢ノ頭付近は、なだらかな道が続き、のんびり歩くにはいいところだった。

弁当沢ノ頭〜棚沢ノ頭の登山道 弁当沢ノ頭〜棚沢ノ頭の登山道
弁当沢ノ頭〜棚沢ノ頭の登山道

 やがてシロヤシオの木が目立ってくると、稜線も近い・・・かと思ったが、それでもしばらく歩かされた。今日は、なんだか調子が悪かったようで、歩くペースがかなり遅かった。
 ようやく棚沢ノ頭まで登ったところで、昼食。
 棚沢ノ頭から不動ノ峰、丹沢山と歩いていく。晴れていれば、眺めのいいところだが、ガスがかかっており、何も見えず。縦走路を歩く登山者も少ない。
 丹沢山に到着すると、目の間に小さなプレハブが建っており、びっくり。いったい何をしているのか? 小屋の前には人が集まっており、みやま山荘は・・・・・・ない! 完全になくなっていたわけではないが、取り壊している最中だったようである。建て直しでもするのだろうか?

 今日はまったく調子が悪かった。歩くペースが遅いだけでなく、荷物が重く感じられた。まったく、なんてことだ。体力が落ちてしまったのではと心配してしまうほどだった。今日は沢に入るつもりはなかったので、いつもより荷物は少なかったのだが、それにもかかわらず、背中の荷物が気になった。というよりも、肩がだるかったというべきか。荷物を手に持って歩いたほうがいいのではないかと思った。しかし、何かがおかしい。荷物は少ないはずなのだ。荷物が少ないから、余裕がありすぎて、中で荷物が遊んでしまっていたのだろうか。中の荷物を確認して、ストラップをきつく締め直していくことにした。塔ノ岳に着いた時点で、500ミリリットルのペットボトルの水を1本飲み尽くしてしまった。珍しいことである。もう1本のペットボトルの水を下山の際に飲んでいくことにしよう。
 尊仏山荘でビールを飲んで休憩。
 大倉尾根を真っ直ぐ下りていったが、なんとか調子は回復したようで、荷物も気にならなくなった。そして、下山するまで水を飲むこともなく、やっぱり今回も1本で足りてしまったのだった。

 なお、塔ノ岳北面のシロヤシオは、早くも葉が紅くなり始めていた。丹沢の紅葉はシロヤシオから始まる。

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