連休後半は天気がぐずつくということだったが、3日頃まではなんとか保ちそうだったので、行こうと思ったのだが、朝起きてみたら雨が降っていた。またまた、はずしてくれたよ、天気予報。どうしようかとちょっと迷うところだが、予定どおり出発。今回は、せっかくの連休、みんなどこか遠くへ遊びに行っているだろうから、たまには私も場所を変えて、伊豆のほうへ出向いていくことにした。電車を乗り継いで修善寺まで行き、バスに乗って天城峠へ。バスに乗ったときは雨は降っていなかったが、天城峠に近づくと天気は雨に。山へ行こうというのだから、しかたがないか。
天城峠バス停で下りて、ここから出発。雨が降っているので、傘を差して登っていった。傘を差して山に登るなんて初めてではないか。天城縦走路は傘を差して歩いていけるようなコースだった。
天城トンネルの入口には観光客が大勢いたが、ここから天城縦走路へ向かおうなどという人はやっぱり少数派なのだろう。八丁池まではけっこうあるが、なだらかな道なので、雨が降っていなかったら、普通に走っていったことだろう。傘を差しながらなので、ゆっくりペースで走っていった。
八丁池の手前に展望台があるので、よっていったが、むろん、何も見えなかった。八丁池もガスがかかっていて、ほとんど何も見えず。池があるのはわかるが、池の大きさなどまるでわからない。写真など撮ったところで、真っ白になるだけだから、どうしようもない。
八丁池から先もなだらかなコースが続く。新緑が霧に煙る様も、それはそれで風情があるが、やっぱり晴れてほしかったな。戸塚峠を越えると、ようやく普通の山登りらしくなってくる。小岳を越えていき、やがて万三郎岳の山頂に到着。万三郎岳から北へ下っていくシャクナゲコースは、アマギシャクナゲ保護のため当分の間閉鎖となっていた。もちろん、今回は縦走路を万二郎岳まで行く予定だったから問題なし。
万二郎岳からは下っていくだけだが、雨でぬかるんでおり、靴もズボンも泥にまみれることになった。
四辻(天城高原ゴルフ場)のバスは1日2本しかない。十分な余裕を持って到着したが、1時間半も待とうという気にはなれなかった。この頃には雨も上がったので、走って下っていくことにした。車道を延々と走っていき、シャボテン公園まで行った。ここなら、バスの本数も多いだろうと思ったからである。しかし、天城山を縦走してきて、こんなところからバスに乗るのなどポチぐらいのものだろう。
天城山は、もう少し時期を遅らせれば、シャクナゲやツツジが咲いてきれいなのだろうが、もちろん、そんなときは多くの登山者がやってくるだろうから、あえて今の時期に行ってみた。しかし、雨にもかかわらず案外歩いている人はいるものである(もちろん少ないが)。樹林に囲まれていて、展望を楽しむようなコースではないから、くもっていてもかまわないのだが、やっぱり雨というのはがっかりである。コースは全般的になだらかで歩きやすいところがよい。そして、日帰りで行ってこられるというのが何よりである。