月曜日はかなり白くなっていたが、その後、あっさり雪は溶けたようで、すっかり春らしくなった。これなら、登山道のぬかるみも乾いて歩きやすくなっているだろう。
冬の間は、どうしても西丹沢のほうに行く回数が少なくなってしまう。それで、春になると西丹沢へ出かけていくことが増えることになる。
今回は、西丹沢へ向かったのだが、谷峨駅10時01分発のバスは到着が遅れた。当然、西丹沢自然教室到着も遅れて、西丹沢の出発時間は11時を過ぎてしまった。
お正月に青ヶ岳山荘に泊まったときに聞いた覚えがあるが、ゴーラ沢出合の木橋が整備されていた。飛び石伝いなどということはなくなり、歩きやすくなっていた。また、山頂近くの木道も架け替えられたようで、新しくなっていた。その木道の脇にはバイケイソウが芽吹いていた。
檜洞丸の山頂に着くと、犬越路方面へちょっと下って、富士山を眺めた。南アルプスもかすかに見えたが、時間的にもすでに12時を過ぎており、写真を撮るには遅かったか。
簡単に昼食を済ませると、すぐに蛭ヶ岳へと向かった。今回は、西丹沢自然教室の出発時間が遅く、しかも登るペースも今一だったので、あまりのんびり休んでいる暇はなかったのである。出発時間もペースも遅ければ、コースを変更ということも考えないでもなかったのだが、まあ、夕方までには下山できると思ったから、予定どおりに蛭ヶ岳へと向かったのだった。
主稜縦走路は、他に歩いている人などいないだろうと思ったら、これが案外そうでもなくて、臼ヶ岳へ向かうまでにけっこう出会ったのだった。
前半はペースが遅かったが、蛭ヶ岳からはちょっとペースが上がった。
蛭ヶ岳から先もけっこう人にあった。蛭ヶ岳から先の縦走路で会った人たちは蛭ヶ岳山荘に泊まるのだろう。しかし、暖かくなったせいか今日は縦走路のあちこちで人に会ったような気がする。
時間的に遅かったこともあり、丹沢山は休憩せずに素通りした。ここにも人がいたはずだが、気にせず歩いていってしまったため、ほとんど覚えていない。
塔ノ岳到着は午後4時ちょっと過ぎと時間的にかなり遅かったので、山頂もかなり人が少なくなっていた。尊仏山荘でビールを飲む。
塔ノ岳に毎日登っている人のことが「山と溪谷」に載っていたが、尊仏山荘でその方に初めてお会いした。今日は3回も登ったというから驚きである。帰りはガスのボンベを背負っていた。まったく、たいしたものである。