外へで見てたら、雲が広がっていた。天気予報は晴れだったが、はずれたかと思って電車に乗っていくと、南はくもっていたが、北は晴れ。丹沢のほうは晴れており、秦野まで行くと、富士山もよく見えた。今日はくもりということで、当初予定していたコースを変更したのだが、なんだやっぱり晴れじゃないか。といって再度コース変更したくても、今回はフリーパスを買ってしまったので、表丹沢へ行くしかない。当初予定していたコースについては、またそのうちということにして、ヤビツ峠行きのバスに乗った。
雪は解けてしまったようだが、そうなるとこの時期表尾根はぐちゃぐちゃの泥んこ道になるので、行く気がしない。今回は久しぶりに札掛から長尾尾根を登ることにした。長尾尾根は塔ノ岳へ登るには一番なだらかなコースだと思うが、札掛までのアプローチが長いので、歩く人の少ないコースである。また、暖かい時期はヤマビルがいるので、個人的には冬でないと登る気になれないコースである。長尾尾根は上部で多少雪が残っていたが、歩くのに支障はなかった。ところどころに残っている雪は凍っているので、うかつに雪の上を歩くのは禁物だが、特に問題なかった。
新大日からは表尾根だが、今回はぐちゃぐちゃにはなっておらず、歩きやすかった。
札掛から登っていく最中、樹林の間から眺める山は、かなりくっきりと見え、空気が澄んでいることがはっきりとわかったが、塔ノ岳山頂に登ったら、南アルプスがとにかく、くっきりと鮮やかに見えるのに驚いた。今の時期、南アルプスが見えることは珍しくないが、これほどよく見えたことはなかった。塔ノ岳にはすでに130回以上登っているが、南アルプスの眺めについては今回が最高だったと言ってよい。これだけ眺めがいいのだから、もちろん八ヶ岳もよく見えた。
東京や横浜なども意外と近くにはっきりと見えたので、もしかして筑波山も見えるのではと思って、目をこらすと、ほんのかすかにそれらしき山が見えた。
塔ノ岳から鍋割山へは、毎度お馴染みのコースだが、これが2か月ぶりだから、随分長いこと来ていなかったことになる。毎週のように丹沢へ行きながら、2か月も行かなかったとは珍しいことである。
鍋割山から案外早くミズヒ沢まで下ってしまったが、今回は久しぶりに西山林道もそのまま突っ走ってしまい、鍋割山から1時間とかからず大倉に着いたのだった。今回は、ほとんど雪もなさそうだったので、登山靴はやめて、トレイルラン用のシューズにしたので、足が軽かった。