今回はタヌキに会うことから始まった。
西丹沢自然教室から用木沢出合へ向かう途中、キャンプ場の脇を走っていると、ふと右手にタヌキがいるのに気がついた。
すかさず写真を撮ろうと思って、荷物を下ろし、カメラを取り出すと、タヌキは逃げるどころか寄ってきた。そして、カメラを入れていた布袋を口にくわえて持っていこうとするから驚いた。すぐに取り戻したが、人慣れしているところを見ると、キャンプ場で人から餌をもらっているのかもしれない。
用木沢出合から犬越路に登り、そして大室山へ向かう。
犬越路から大室山への登りでは左手に富士山が見える。今回も快晴で眺めが良い。
大室山の山頂付近はわずかに雪が残っていたが、歩くのに問題はない。
山頂でちょっと休憩した後、鐘撞山へ向かって下っていくことにした。
大室山からの下りは始めのうちちょっと不明瞭だが、しばらく下ると明瞭な道になる。
崩落した斜面の脇からは蛭ヶ岳〜檜洞丸がよく見えた。
さらに下っていくと、開けた斜面に出て、袖平山〜蛭ヶ岳〜檜洞丸がよく見えた。
日蔭沢新道の神ノ川ヒュッテへの分岐を右に見つつ、直進する。
北面の登山道は雪も少しあって、滑って転ぶ場面もあった。
神ノ川ヒュッテへの道はもう一つ(旧日蔭沢新道)あり、それらしき場所を通ったのだが、それと気がつくのが遅かった。
やがて虎ロープのついた急斜面になる。途中で、黒岩がこの上だと思い出して引き返してみたが、黒岩への分岐がどのへんにあるのかわからなかったので、あきらめて下山することにした。
P934mで左に曲がると、なだらかな道になり、ちょっとペースを上げていく。
大室山からはけっこう時間がかかったが、ようやく鐘撞山に到着。山頂にある鐘を叩くといい音がした。
鐘撞山からは尾根どおしにしばらく下った後、分岐から折花橋へ下っていく。斜面のトラバースが続き、ちょっと歩きにくいところもあるが、なだらかな道である。最後にジグザグに下っていくと、林道に降り立つ。折花橋からは林道を駆け下りていき、エビラ沢橋を渡ったところで、滝を見物に行く。あずまやがあり、ちょっとした広場になっており、湧き水も出ている。観瀑台からエビラ沢の滝を眺めたあとは、滝壺まで下りていって、間近から滝を見上げた。
滝を見物した後、再び林道を神ノ川入口を目指して駆け下りていった。
すると、向こうからやって来た車に呼び止められた。お迎えの車だった。
その後、思いがけず「丹沢登山百年の歩み」という本をいただくことになった。なかなか参考になる本だったが、これについては、ブログの方に書くことにする。