今回はどこへ行くかちょっと考えた。これといったあてがなかったのだが、天気はよさそうなので、展望の良い山がいいだろうと思った。大野山はしばらく訪れていなかったのを思い出して、久しぶりに行ってみることにした。
谷峨駅から車道を走っていくと、富士山が見えてくる。朝のうちは快晴だったが、早くも雲がかかり始めていた。30分ほど寝坊したのが痛かったか。急いで登っていく。
登山道に入っても、しばらくすると、また車道に出るし公衆トイレもあったりして、登山道というよりもお手軽ハイキングコースである。
樹林帯を抜けると、牧草地になり、展望が広がる。富士山や箱根の山並などよく見えた。
展望を楽しみながら登っていくと、やがて舗装道路に出る。山頂までは平坦な道を行く。檜洞丸や蛭ヶ岳も眺められた。
そして、大野山の山頂に到着。うっすらと雪が積もっていた。
富士山には雲がかかり始めていたが、なんとかまだきれいに眺められるうちに着くことができた。これなら許容範囲である。
山頂でしばらく休憩した後、下山開始。いつもは丹沢湖の方に向かうのだが、今回はあっさり下山だが、初めて歩くコースである。
しばらく下って、再び樹林帯に入ると、まだ紅葉がわずかに残っていた。
標高の低い山で、しかもあちこちに林道が通っていることもあり、登山道の部分が少ないのがちょっと残念なところか。地蔵岩の先で、あっさりと舗装道路に出てしまう。あとは車道歩きである。
山北駅へ向かう前に、樋口橋から南へ向かい、十数年ぶりに洒水の滝を見物に行くことにした。
洒水の滝は日本の滝100選に選ばれている滝で3段になっているらしいが、下から見えるのは1の滝(69m)だけである。以前は滝壺の間近にまで行ってみることができたのだが、落石の危険があるため、現在は赤い橋の手前までしか行けず、その先は通行止めである。間近で見ると迫力満点なのだが、まったく残念なことである。
洒水の滝を見物したあとは、樋口橋まで戻り、車道を少し歩いていった後、線路沿いの道を歩いていった。洒水の滝からは河村城址公園を通って山北駅へと向かうハイキングコースがあり、こちらの方が楽しめたのだろうが、地図も見ずに歩いていたので、まったく気がつかなかったのだった。