天気予報を見ると、天気は回復に向かうらしい。問題は午前中だ。午前中、雨が降るようなら、今回は見送ろうかと思ったが、どうやら雨の心配はなさそうだったので、出かけることにした。
10月も中旬ということで、秋の花がいろいろ咲いているだろうと表尾根へ行くことにした。
久しぶりのヤビツ峠行きバスは案外空いていた。臨時便も出ていなかったらしい。朝のうちは雲が多かったので出足が鈍ったか?
最近は、表尾根を歩くことも少なくなってしまったが、表尾根は展望がよいし、変化に富んだコースであり、いろいろな花が楽しめるので、今も好きなコースであることに変わりはない。
天気は確実によくなっており、二ノ塔に着いたときには富士山も雲の上に頭を出していた。
秋の花も真っ盛りで、センブリ、リンドウ、ウメバチソウ、リュウノウギク、フジアザミ、イワシャジンなど多くの花が咲いていた。
塔ノ岳に着いたところで、ちょっと考えた。今日は鍋割山経由で大倉に下山することになっていたが、この分なら夕方も富士山が見えそうだ。そこで、時間調整も兼ねて丹沢山まで行ってみることにした。
塔ノ岳〜丹沢山の稜線はすでにけっこう色づいており、鮮やかな紅葉も見られた。
塔ノ岳〜丹沢山を往復した後、のんびりと鍋割山に向かった。
3時近くになって鍋割山に到着したとき、すっかり雲が取れて富士山がよく見えた。これなら夕方も大丈夫そうだ。それで、日が暮れるまで山頂に残ることにした。3時過ぎでもまだのんびりしている人たちがいたので、夕日を見ていくのかと思ったが、やがてみんな下山した。そして、ただ一人山頂に残ったのだった。
日没までにはまだ時間があったので、本を読みながら待つことにした。風があって、ちょっと肌寒かった。
そして、いよいよ日が落ちてきた。
日が沈むと、急いで出発。
登山道を駆け下りていく。
山頂を出発して24分後には西山林道に出た。そして、薄暗くなってきた林道を駆け下りていく。
本沢を渡り、二俣も過ぎ、表丹沢県民の森からの林道が交差するあたりで、ヘッドランプを点灯することにした。足下が暗くて、走るにはちょっと危なっかしくなってきたのだ。
ヘッドランプは数メートル先を照らし出すだけだし、速いペースで走っていけるほどには明るくなかった。大倉まで1時間以内で到着するのではないかと思ったが、後半はペースを抑えざるを得なかったせいか、1時間を切ることはなかった。
こんな時間ではあったが、西山林道では思った以上に歩いている人たちがいたのには驚いた。