ヤゲン沢遡行

日付 :2011/04/24
コース:ヤビツ峠→札掛→ヤゲン沢→行者岳→塔ノ岳→鍋割山→大倉

 春の沢第3弾はヤゲン沢を遡行することにした。前回(3年前)は、途中で枝沢だと思いつつも、入ってしまって、中途半端に終わってしまったので、今回こそは最後まで遡行しようと思っていた。
 まずはヤビツ峠から札掛へ向かって、車道を駆け下りていった。大山北尾根の登山口では、靴にスプレーをかけている人たちがいた。
 札掛からはタライ小屋沢左岸の林道を終点まで進む。新緑がきれいな季節である。
 境沢を渡ると左のヤゲン沢に入る。
 堰堤を左から越えると靴を履き替えて遡行開始。
 小滝を越えていき、左から小滝を持った枝沢が入ると、すぐに岩の乗ったF1である。右から越えられそうだが、最初から登ろうという気もせずに右から巻いていく。

F1
ヤゲン沢F1(6m)

 F1の上には大岩の間を落ちる2mの滝が続いているが、これも写真を撮るだけで、右から巻いていく。

大岩の間を落ちる2mの滝
大岩の間を落ちる2mの滝

 勢いよく流れ落ちるF2(8m)も写真を撮ると、さっさと左から巻いていった。

F2
F2(8m)

 左手の斜面を巻いてF2の上に下りると、すぐに岩の乗ったF3(7m)で、右から巻いていく。

F3
F3(7m)

 前回は、この先右から入る枝沢に入ってしまったが、今回は本流を行く。
 本流を行くと、ゴルジュになり、ロープがセットされているところがあった。ロープをつかんで水流際をトラバース・・・とも思ったが、ずり落ちると思いきり濡れそうである。ここはロープは使わずに、水の中に入って、小滝を登っていった。膝程度の深さだったし、なぜあそこにロープを設置しているのか理解に苦しんだ。
 続いて現れるのが2段6mのF4である。この滝は登るしかないと思っていたのだが、前日の雨で水量が多く、直登するならもろに水浴びしなければならない状況だった。(ガイドブックなどの写真を見ると、上段は真ん中から水が落ちているだけだが、今回は幅広く水が流れ落ちていた。)
 日差しを浴びて水流はまぶしいぐらいで、写真を撮るのはいいが、ずぶ濡れになる気はしない。

F4
F4(2段6m)

 とりあえず右から巻くことにして斜面を登っていく。はたして、この滝の上で沢に下りられるのか心許なかったのだが、さほど苦労せずに沢に戻ることができた。
 沢は続いてCS5mである。これも日差しを浴びていて、明るくていいが、当然登れないから右から巻く。

F5
F5(CS5m)

 主だった滝場が終わると、二俣になった。左俣は烏尾山、右俣は行者岳に突き上げているが、今回は右俣に入った。
 右俣は小滝が続いていたが、写真を撮るような滝はほとんどなかった。それでも1つ巻いたような気がする。
 この沢を遡行する人など他にいないかと思っていたら、もう1組遡行している人たちがいて、チラチラと見えてきた。
 3mの滝、2段4mの滝と登っていったところで追いついた。
 そして、最後の滝を前に先行させてもらった。
 前日雨が降ったため、最後まで水流があったが、最後の滝を登ると、沢は開けてカールのような感じになり、水流も消えた。
 どこでも登れそうな気がしたが、むろんそんなわけもない。わずかに残った沢状を左に登っていったが、途中から右手の斜面を立木を頼りに登っていった。
 やがて、尾根に登りつくと、行者岳の山頂はすぐ近かった。わずかに左に進んで山頂に出ると、靴を履き替えて昼食にした。

 行者岳からは表尾根を進み、塔ノ岳まで行った。
 尊仏山荘で休憩後、鍋割山へと向かう。
 大丸ではバイケイソウが若葉を出していた。

バイケイソウ
バイケイソウ

 そして、鍋割山から大倉へ下山。
 林道沿いでもあれこれと花が咲いていた。

 ヤゲン沢は案外良い沢だった。(まだヤマビルもいなかったし。)
 5月になると花も多くなるので、春の沢歩きはこれで一段落として、次回からは花探しに歩くことになりそうである。

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