今回は週間予報を見て最初から3日と決めていた。2日は雨だが、3日は晴れで冷え込む・・・絶好の登山日和。きっと富士山がきれいに見えるだろう。そして、今頃はカラマツも黄葉しているだろうから、それではというわけで主脈を縦走することにしたのだった。
この秋一番の冷え込みとなったが、空気は澄んで富士山がよく見えた。大倉尾根中腹で見たときも富士山に雲がかかりそうもなかったので、安心して登っていった。途中から、登山道脇に白いものが目につきだした。昨日は各地で初雪になったことがニュースになっていたが、丹沢でも雪になっていたのだった。11月初旬での雪というのも珍しいのではないか。
塔ノ岳からの眺めは期待どおりだった。
塔ノ岳北面の下りは多少雪も残っていてぬかるんでいたので、滑らないように気をつけて下る。足下ばかり気にしていたが、実は山頂付近の木には霧氷がついていた。まさか、今の時期に霧氷が見られるとは思っても見なかった。
すでに稜線上の紅葉は終わりのようだが、山肌はきれいに色づいていた。
お昼過ぎても気持ちよく青空が広がり、富士山はずっときれいに見えていた。
丹沢山を過ぎると、行き会う登山者も少なくなったが、それでも意外とすれ違ったか?
11月3日というと、登山者がもっとも多く訪れる時期である。
蛭ヶ岳の山頂もけっこうにぎわっていた。
半袖のTシャツ一枚だったが、風もなく日差しを受けていると、ポカポカと暖かかった。
蛭ヶ岳から地蔵平へと下っていき、平坦になるあたりで、登山道脇が白くなった。他の場所ではほとんど解けてしまっていたが、ここだけは登山道の周囲が白かった。
樹林帯を歩いていると、ときおり木の上から氷が落ちてくるようだった。すでにほとんど消えていたが、やはり今日は霧氷がついていたのだろう。
姫次はカラマツが多いところである。ちょうど今頃の時期、カラマツが黄葉するので行ってみようと思ったのだが、予想どおりに色づいていた。
姫次でも何組かの登山者に会った。3〜4組の登山者たちを見かけたから、随分にぎわっていたと言ってよい。
姫次から焼山までは概ねなだらかな下りなので、快適に走っていったが、黍殻避難小屋のそばを通りかかったとき、避難小屋を見下ろせば、やっぱり人の姿を見かけた。本当に今日は登山者が多かったようである。
焼山で展望台に登れば、東京湾や都心、それに筑波山も見えたが、風があって寒かった。