モロクボ沢は好きな沢である。
F1の大滝は美瀑だし、その上に続く釜を持ったナメ滝群がまたよい。
一昨年、昨年に続いて、今年もまた同じ時期に遡行することになった。
モロクボ沢に入ると、釣り人が数人いた。
そして、大滝まで行くと、ビデオ撮影している人がいた。
大滝は、あまり天気がよいと、コントラストが強くなりすぎて写真を撮りづらくなるのだが、今回はちょうどよかった。
昨年は大滝の巻きで迷って時間を食ってしまったが、今回は2つある巻道がどうつながっているかわかった。それを言葉で説明するのは困難だから省略するが、結局のところ、岩窪を登るのが一番わかりやすく、早い。
大滝を巻いて、落ち口で沢に戻ると、すぐにF2である。特段問題ないので、登りたいように登ればよい。
F2を登ると、釜を持ったナメ滝で、その先の方にF3がちょっと見えている。
この沢の一番楽しいところである。
ナメ滝の上にはナメが続いている。
そして、F3。私の好きな場所である。
右から簡単に越えられるが、そんなにあっさりと通過してしまったのではもったいないので、ここで昼食にする。
F3を右から越えると、F4である。
F4も広い釜があるが、左から登っていけば、たいして水の中に入ることもないし、簡単に登ることができる。
F4を登ると、F5で、これまた広い釜がある。
F5を直登するなら、どうしても釜に入らなければならないので、左からF5と堰堤を一緒に巻く。
堰堤を越えると、一連の滝場は終わりで、あとは滝らしい滝はなく、穏やかな沢歩きが延々と続くことになる。
堰堤からしばらく遡行していくと、二俣で、左俣を行く。(右俣は水晶沢)
そして、さらにしばらく遡行していくと、右から流れ込む枝沢があるが、滝が見えたので、ちょっと寄ってみることにした。傾斜の緩い6〜7mの滝だった。
本流に引き返した後、畦ヶ丸へと登っていった。
昨年はさほど苦労することなく、畦ヶ丸に登れたので、今回も同じルートを登るつもりだったのだが、ちょっと間違えた。落ち葉が積もったところを登っていった。最後に右手の小尾根に逃げると、すぐに登山道に出た。畦ヶ丸避難小屋まで200mの標識の近くだった。
登山道を少し歩けば畦ヶ丸の山頂に到着。下山は大滝峠上から大滝橋へと下っていった。