白馬尾根から蛭ヶ岳へ

日付 :2009/04/12
コース:宮ヶ瀬→伝道→雷平→鬼ヶ岩ノ頭→蛭ヶ岳→姫次→焼山→焼山登山口

 前日は行き先が決まらなかったために好天にもかかわらず家に閉じこもっていた。まったく、何やってんだか・・・
 今日こそはどこかへ行こうというわけだが、やっぱり行き先はなかなか決まらなかったのだが、結局、久しぶりに早戸川方面に行くことにしたのだった。

 登山道に取り付くまでがやたらと長い。宮ヶ瀬から伝道までひたすら林道を走っていく。
 うんざりするような長さだが、今の時期、周囲に目をやれば、新緑が目に優しく、またあちこちでヤマザクラが咲いていて、気持ちがよい。そして、林道沿いでもよく見れば、いろいろな花が咲いているのがわかる。ミツバツツジも咲き始めたようだ。

ハルユキノシタ
ハルユキノシタ
ミツバツツジ
ミツバツツジ
ヒトリシズカ
ヒトリシズカ

 魚止橋のあたりにはけっこう車が止められており、登山者も多いということか。
 伝道から登山道に入る。
 雷平までは途中何箇所か木橋で川を渡るところがあり、木橋が流されてかかっていないこともあるが、今回はすべてかかっていて、問題なく渡っていく。
 雷平から大滝沢側に少し入ったところで、白馬尾根へと向かう。シカ柵をくぐり、最初は窪地を登っていく。しばらくすると、右手の尾根に取り付いて、あとはひたすら尾根を登っていく。このあたりは植林帯であり、明瞭な道がついているので迷うような場所はない。
 植林帯が終わりに近づくと、右手後方に榛ノ木丸が見えてくる。

榛ノ木丸
榛ノ木丸

 植林帯を抜けると、踏み跡が不明瞭になった。(単に見落としただけか?)
 とはいえ、尾根を登っていくだけだから、特段問題ない。(でも、ちょっと登りにくい。)
 踏み跡を見失いながらもとにかく登っていくと、気持ちの良い草原に出る。見晴らしが良く、草原から振り返ると、右手に丹沢三峰、左手に姫次から榛ノ木丸へと続く稜線、登ってきた尾根を振り返れば雷平も見下ろせた。

丹沢三峰
丹沢三峰(草原から)

 草原をしばらく登ると、明瞭な踏み跡が見つかった。
 そして、踏み跡たどって登っていくと、やがてブナ林に入っていく。
 ところどころで、キクザキイチゲが咲いていた。(キクザキイチゲは主脈縦走路でも、あちらこちらで咲いていた。)

キクザキイチゲ
キクザキイチゲ

 気持ちの良いブナ林を登っていくと、やがて鬼ヶ岩ノ頭あたりの登山道に出た。
 そこから主脈縦走路を蛭ヶ岳へ向かう。朝のうちはくもっていたが、もうすっかり晴れていた。

蛭ヶ岳から塔ノ岳への稜線
蛭ヶ岳から塔ノ岳への稜線

 蛭ヶ岳から北への縦走路は、歩く人も少なくなって、会う人も少ない。
 急坂を下り終えて、地蔵平へ向かっていくと、向こうからやってきたおばさん2人に広河原への分岐を聞かれた。
 それなら、もっと先である。(つまりは、おばさんたちは分岐を見落としてきたというわけである。)
 整備された登山道ではないから、そうと知らなければ、標識があっても見落とす可能性が大きなところではある。私も分岐点のイメージは覚えているので、そこへ行けば「ここだ」と示すことができるが、そこまで行かないことには場所を説明するのがむずかしい。(姫次に向かっていく途中、登山道が左にカーブしていくところで、その左側をなだらかに登っていくのが広河原への道で、現在は小さな指導標が置かれている。が、知らないと気づかず通り過ぎるだろう。姫次から来た場合は、より気づかない可能性が大きいだろう。)
 ゆっくり案内している余裕はなく、早足で歩いていくので、ついてくるのがたいへんだったのか、「行けばわかるか?」と聞かれるが、はっきりわかるとも言いづらい。(現に、おばさんたちは一度通過して気づかなかったのだから。)
 そうこうしているうちに、分岐に着いたので、「ああ、ここだ」と示すことができた。
 しかし、地図を見て行ってみようと思ったのだろうが、こういうマイナールートを安易に行ってみようと考えるのもどうかと思う。

蛭ヶ岳
蛭ヶ岳(姫次から)

 姫次から焼山まではなだらかに下っていくので、丹沢では珍しく楽な道が長く続いている。元気なときはけっこういいペースで走っていったものである。が、今回は、ここでマウンテンバイクに乗って下っていく人がいたから驚いた。いったい、どこから登ってきたんだか?

 焼山登山口バス停には珍しく登山者がけっこういた。(といっても5人だが。)
 バスに乗ると、東野あたりから乗ってきたと思しき登山者が数人いたから、今回は案外乗客が多かったようである。

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