ダイヤモンド計画

日付 :2006/03/05
コース:ヤビツ峠→大山→下社→大山ケーブルバス停

 今日は朝から快晴だった。
 午前中は、練習で24kmのジョグ。ちょっと霞んでいたが、富士山が見えた。お昼近くになっても雲がかかる気配はなかった。これは、もしかしてチャンス! と思った。
 山中湖のライブカメラを見ても、富士山に雲がかかる気配はまったくない。
 「いいぞ!」
 そこで、午後から出かけることにした。
 秦野から富士山の方向を見ると、さすがに霞んでまったく見えない。しかし、雲が出ているわけではないから、夕方には再び富士山が現れるはずだ。
 蓑毛から登っていくことも考えたが、ヤビツ峠行きのバスが出ていたので、ヤビツ峠までバスに乗っていった。

 午後3時22分、ヤビツ峠からスタート。この時間から山に登る人なんて普通はいない。みんな下りてくる人ばかりだ。
 イタツミ尾根の登山道を登っていき、表参道に合流する手前で表尾根の方を見ると、期待通り、富士山がうっすらと姿を現していた。(ここが、昨日のダイヤモンド富士のポイントだった。)
 4時には山頂に到着していた。山頂に着いたとき、まだ他の登山者の姿はあったが、下山するところだった。日没までには1時間以上あるので、西側に回って、東丹沢の山並と富士山を眺めながら、しばらくの間待機する。
 4時45分になって、ゆっくり下り始める。
 表参道の20丁目は富士見台と呼ばれる富士山の展望地である。今日ダイヤモンド富士が見えるのはここだ。日が沈むのを待った。

夕暮れの富士山
夕暮れの富士山

 5時20分過ぎ、いよいよだ。

富士山頂に近づく夕日
いよいよ日が落ちてきた

 事前に「カシミール3D」で調べていたとはいえ、本当に富士山のてっぺんに日が落ちてくるので、ゾクゾクとしてくる。
 「すごい!」
 他に言葉が出てこなかった。ダイヤモンド富士を見るのは初めてではないが、これは本当に素晴らしい。何枚も写真を撮ったが、この感動は写真では絶対にわからないと思った。実際に、その場で日が沈んでいくのを見なければ、この感動はわかりようがない。

ダイヤモンド富士
ダイヤモンド富士

 山頂に日が落ちかかってから、完全に沈むまで、感動しながら見続けていた。

富士山頂の右端に日が沈む
最後のきらめき

 日が沈んだあと、刻一刻と空の色が変化していく様子を見ていたかったが、それをやっていると、帰りは闇に呑まれることになる。だから、日が沈むと、暗くなる前に登山道を駆け下りていった。
 下社に下りた時点ではまだ十分明るかったが、すでに閑散として人の姿はなかった。ケーブルカーは午後5時が最終(土曜日を含む平日は4時半が最終)なので、当然と言えば当然である。
 下社から追分までは、男坂の方が階段は多いが近道なので、男坂を下る。次第に薄暗くなってきたが、なんとかヘッドランプを点灯する必要のない時間に下りることができた。
 あとはお土産屋さんなどが並ぶ道だから、外灯もあるし問題ない。
 大山ケーブルバス停に到着すると、タイミングよく待っていたバスに乗った。

丹沢・駆け巡り > 丹沢ランニング・レポート > 2006年 > 2006/03/05(ダイヤモンド計画)