紅白共演

日付 :2005/05/27
コース:西丹沢→檜洞丸→蛭ヶ岳→丹沢山→塔ノ岳→鍋割山→大倉

 またやってしまった。
 先週の状況を考えれば、この週末、ツツジはちょうど見頃を迎えるはずである。とはいうものの、西丹沢は山開きで大混雑必至。そんなわけで、平日に行きたいと思っていたのだが、なんとか休暇を取ることができたので、すかさず西丹沢へ行くことにした。前回と同一コースの日帰り縦走であり、西丹沢から大倉への縦走は3週連続である。さらに言えば、檜洞丸は4週連続となった。
 平日だから空いているかと思えば、谷峨駅から乗ったバスはすでにほぼ満員。さすがにツツジの時期だけあって、平日でも登山者が多い。普段は休日だって、こんなに多くはないのでは…。

 さあさあ、今回もロング・コースなので、さっさと登ろう。ゴーラ沢出合までの水平道をさくさく進み、ゴーラ沢出合からの急登も汗かきながら登っていく。展望園地を過ぎて、先々週すでに咲いていたシロヤシオを越えると、いよいよ花が多くなってくる。先週は、まだいまいちだったが、今回はさすがにシロヤシオ満開。トウゴクミツバツツジもボチボチ咲いていた。木道が始まるあたりは、花の中の道といった感じで、とにかく満開のシロヤシオが素晴らしかった。石棚分岐にあるシロヤシオの大木はまだつぼみで、このあたりから上は来週が見頃だろうか。先週は案外さくっと登ってしまったが、今回はシロヤシオを眺めながらで自然とペースも遅くなった。

シロヤシオとトウゴクミツバツツジ
シロヤシオとトウゴクミツバツツジ
シロヤシオ
シロヤシオ

 ツツジコースのシロヤシオは満開だったが、トウゴクミツバツツジのほうはまだ少なめ。こういう場合、この後どうなるか?
 檜洞丸から金山谷乗越へ向かってしばらく下っていくと、再びツツジが目につきだす。こちらは、先週の時点ですでにシロヤシオが咲き誇っていたところだが、つぼみも多かったところだ。今回は、そのつぼみも全て花開いて、全開状態。トウゴクミツバツツジも見頃になっていて、紅白共演。

シロヤシオ
満開のシロヤシオ
トウゴクミツバツツジとシロヤシオ
トウゴクミツバツツジとシロヤシオ

 その後、いったん、ツツジは少なくなるが、臼ヶ岳まで登ると、山頂はまたツツジが咲き誇っていた。今日は天気が良くて、蛭ヶ岳もよく見えた。ここで昼食。

蛭ヶ岳
蛭ヶ岳(臼ヶ岳から)

 臼ヶ岳から先もしばらくは、あちこちでツツジが満開。

シロヤシオとトウゴクミツバツツジ
シロヤシオとトウゴクミツバツツジ

 やがて蛭ヶ岳への急登になると、ツツジとはしばらくお別れ。
 今日は富士山は見えなかったものの、晴れていて、蛭ヶ岳からの展望もよかった。
 蛭ヶ岳から先もしばらくは標高が高いからツツジはまだつぼみ。というわけで、前半ゆっくりだった分、ちょっとペースを速めていった。しかし、シロヤシオはどこもいっぱいつぼみを付けているようなので、来週は1600mでも満開かもしれない。

 今回期待のもう一つの場所は、塔ノ岳の北斜面である。
 日高を越えて、下っていくと、塔ノ岳北側の斜面があちこち白くなっているのがわかる。つまりは、シロヤシオ満開ということである。ここで、これだけツツジがにぎわっているのを見るのも4年ぶりである。

シロヤシオ
塔ノ岳北面のシロヤシオ

 前回同様、鍋割山へ向かう。が、平日ということもあり、鍋割山稜はもう歩いている人もほとんどおらず、2人ぐらい会ったのみ。鍋割山頂も登山者の姿はなく、草野さんも下山するところだった。そんなわけで、休憩し損ない、草野さんと下山することになった。「膝が痛いから先に行って」とか言いながら、一般の登山者よりははるかに速いペースでさっさと下ってしまうところはさすがである。しかし、それ以上に驚くべきは、植物に関する知識である。クワガタソウぐらいなら私にもわかったが、林道終点で雑草としか思えない草の名前をひとつひとつあげられるというのは驚異である。草野さんといっしょに歩けば、花の図鑑の必要なしである。

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