セドノ沢左俣

日付 :2004/08/21
コース:大倉→戸沢出合→セドノ沢左俣→塔ノ岳→鍋割山→大倉

 先週は久しぶりに本谷を遡行したが、今週はどこへ行こうか? ちょっと悩んだ。先週、すでにあの花が咲き始めたので、お花見徘徊とも思ったが、見頃になるのはもう少し先だろうから、それはもう少し先にすることにして、今回は、セドノ沢左俣を遡行することにした。

 前回同様、本谷の河原沿いに歩いていって、本谷第2堰堤を越え、本谷F1の下まで行って、靴を履き替える。今回は他に人がいなかったので、きれいに写真を撮ろうかと思ったが、晴れていたため、ハイライトがあっさり白飛びしてうまく撮れず。やっぱり、きれいに撮るならくもった日に撮るしかないか。
 本谷F1の上で、セドノ沢が出合う。今回は、右のセドノ沢に入る。
 すぐに釜を持ったF1(5m)で、左壁にはクサリもついているが、ここは右から取り付いて、流れに沿って登る。
 F1を登ると、すぐにF2(6m)となるが、右から簡単に登る。

セドノ沢F1 セドノ沢F2
セドノ沢F1(左)・セドノ沢F2(右)

 F2を登って、程なく二俣。左俣に入る。ここまでは看板がある。
 左俣は、お手頃な小滝が連続して楽しく登っていった。看板がないため、どれがF3だかF4だかわからないうちに通過。特に問題なく登っていける滝だったということは確かである。
 やがて、上の方に滝が連続しているのが見えてくる。下から見ると、たいしたことなさそうにも見えるが、上の方に見えていたのがF5(13m)の大滝だった。

上の方に大滝が見える
上の方に大滝が見える

 大滝の下まで行って、こりゃ無理だということで、引き返して、右岸の高巻き。登りやすそうなところを探して、けっこう手前から高巻くことにした。たぶん、これだろう、ということで、ぐんぐん登っていき、そろそろかなと感じると、右手に登っていく。すると、なんとなく踏み跡もあり、セドノ沢の音も聞こえてくる。けっこう高巻いているので、大滝の上の右岸けっこう高いところに出た。けっこう急な斜面を下っていき、やがて再びセドノ沢に降り立つ。
 大滝の上から遡行を再開。再び、連続する小滝を快適に登っていく。

 やがて、F7(8m)。この滝も最初から登る気はないので、巻くことにするが、その前に滝の下まで行ってみた。ルートを目で追うが、もちろん、実際に登ろうとはしない。その時、Tシャツの袖をシャクトリ虫のように歩いているヤツがいるのに気付いた。すぐさま「ワァー、ヤダヤダッ!」と振り払ってしまったわけだが、少し下に下りていったところで、他にいないか確認する。表丹沢なら大丈夫なんて、高をくくって油断していたが、やっぱり表丹沢にもいたんだ。そういえば、先日、伊勢原駅で電車を待っていたら、他の登山者がヤマビルを落としていたっけ。伊勢原から乗るってことは大山か。どうも、最近、増えているような気がしてならない。

F7
F7

 F7の巻道は少し下で左から流れ込む枝沢である。この枝沢を登っていくと、書策新道が横切っているので、書策新道を歩いていき、再びセドノ沢に出たところで、沢に下りる。再び、小滝を登っていくと、左の枝沢にお馴染みの白竜ノ滝が見える。
 書策新道と別れて、そのまま沢を遡行していくと、二俣になり、ここは左俣をいく。左俣を登っていくと、またまた二俣となるので、今度は右俣を登る。水が涸れたところで、昼食にした。
 靴を履き替えて、遡行を再開。しばらく行くと、絶壁のような涸れ滝。これを越えると、あとは、傾斜の緩い涸れ滝が続くが、特に問題なく登っていける。ひたすら登っていくと、やがて上の方に土留めが見えた。表尾根の登山道だった。ヤブコギなどまったくなしで、新大日と木ノ又大日の鞍部にひょっこり飛び出したのだった。

 今日は、天気がよくて、展望も良かった。富士山がよく見えたし、真鶴や初島、江ノ島などもはっきりと見て取れる。江ノ島の向こうには、三浦半島や房総半島も見ることができた。
 塔ノ岳山頂も、そこそこ人が来ているが、やっぱり他の季節に比べて登山者少なく、静かではある。
 沢でも、まったく他の遡行者には会わず。書策新道沿いでは一般の登山者に会ったが、沢登りをする人は、戸川林道で1組見かけただけだった。

鍋割山稜からの富士山
鍋割山稜からの富士山(手前は鍋割山)

 真夏には、通常1リットルの水を用意していくのだが、沢を登っていく分には、涼しいからたいして水を必要とせず、500ミリリットルのペットボトル1本で足りてしまい、もう1本は開栓せずにそのまま持ち帰りというのが、前回までのパターンだった。天気予報でもちょっと涼しそうだった今回は、1本しか持たず、それで十分に足りてしまったのだった。(小屋でビール飲んだり、かき氷なんてのもありだが、ビールだと水の代わりにはならないので、ビールを飲んでも水は必要だって聞いたことがある。)

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