新茅ノ沢

日付 :2004/07/24
コース:大倉→新茅ノ沢→烏尾山→塔ノ岳→鍋割山→大倉

 当初の予定では、今週末は北アルプスへ行くつもりだった。しかし、前回の3連休を利用して行ったばかりなので、自粛して、延期することにした。それで、今週はやっぱり丹沢である。

 この時期、丹沢は空いているだろうなんて思って、渋沢駅を下りて、大倉行きのバス乗り場に行ってみてビックリ。大勢の登山者がいるではないか。ヘルメットを持っている人たちがいるところを見ると、沢登りである。これは、沢は混雑しているかな、と思いつつ、大倉へ。この一団は、大倉から山岳スポーツセンターのほうへ向かっていったので、沢登り教室に参加する人たちかもしれない。ほっとして、戸川林道を走っていく。

 戸川林道から新茅ノ沢に下りる踏み跡は明瞭で、ほとんど登山道状態である。それだけこの沢に入る人も多いと言うことだろう。しかし、ポチが新茅ノ沢を遡行するのは初めてである。戸川林道はよく利用するが、新茅ノ沢の入渓地点は両岸に岩壁が迫り、薄暗くて、なにやら不気味に感じられていたのも、これまで新茅ノ沢を遡行しなかった理由にあげられるかもしれない。
 橋の下をくぐると、すぐに3mの小滝。これを越えると、すぐにF1(7m)が登場する。軟弱なポチは、右から巻いていく。
 続くF2(7m)もルートを目で追うだけで、写真を撮ると、さっさと右から巻く。巻く場合は、F3も一緒に巻くとかいうことだったが、F2だけ巻くことも可能だったので、F2の上にすぐあるF3は問題なく登っていく。そして、すぐにF4。この沢は、最初からいきなり滝が連続して現れる。

F2
F2(この上にすぐF3が続いている)

 F4の上でちょっと落ち着き、ゴーロを歩いていくと、F5(12m)大棚の登場である。ここはもちろん、ルートを目で追うだけ。写真を撮ると、左から巻いていった。巻き道はこんなに大きく巻くのか? と思うほどだったが、明瞭な踏み跡があるし、危険もなく、ちゃんと沢に戻れたのだから文句を言う筋合いはない。

F5 F5
F5・大棚

 F6、F7と連続して現れるが、このあたりは初心者でも簡単に越えていけるところなので、楽しく登っていく。F8は、プレートはついているが、埋もれてしまったのか、Fナンバーをつけるほどの滝ではない。
 途中、どのあたりだったか忘れたが、イワタバコの花がいっぱい咲いていた。

 F9の先で、石積堰堤を越えていくと、やがて伏流となる。前半戦終了といったところである。

F9
F9

 伏流区間は、けっこう長く、はたしてこの上に本当に水が流れているのかと心配になるほどだが、やがて再び水が流れ出して、まだまだ水遊びを楽しめた。
 F10は標識があるだけとガイドブックには書いてあったが、標識を付け替えたのか、ちゃんと滝はあった。Fナンバーのプレートが付けられていたのはF10までだったが、その上もまだまだ滝があって楽しめた。
 やがて、水が涸れ、しばらくするとチョックストンで、右から越える。そして、さらに登っていくと、ルンゼ状になる。あとでガイドブックを見たら、このルンゼ状のところにも滝があるようだが、ほとんど意識することなく登っていってしまったようである。(滝なんかあったっけ?といった感じ)
 ルンゼ状が終わると、右に烏尾尾根への踏み跡があり、テープの目印があるが、そのまま沢をつめていくと、山頂直下の土留めが見えてくる。土留めをいくつか越えると、烏尾山の山頂に到着。ちょうどベンチで休憩している人たちの横にひょっこりと登り着いたのだった。

 表尾根は、ガスがかかっており、展望はまったくないが、涼しくて良かった。
 塔ノ岳の山頂は、嘘のように閑散としていた。山頂に着いたとき、10人もいなかったのだから、驚きである。いつも、こんなに静かならいいんだけどね。
 涼しくて、気持ちよいので、しばし休憩。その後、鍋割山へ向かう。
 鍋割山も今日は登山者少なかった。草野さんによると、新茅ノ沢の大滝は簡単に登れるということだった。ザイルなくても登れるということだが、やっぱり私には無理だよね。

マルバダケブキ
あちこちでマルバダケブキの花が咲いていた
ヒョウモンチョウ
ヒョウモンチョウ(鍋割山)
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