春岳沢

日付 :2004/07/11
コース:蓑毛→春岳沢→大山→日向山→日向薬師

 すでに梅雨明けかと思わせる猛暑が続いていたが、この週末はちょっと天気が悪かった。
 今日も、予報では夕方頃から雨ということだったが、朝は快晴。こんな日に山へ行かない手はないと思わせるいい天気だった。
 しかし、今回の短いコース設定は何だ!? もともと、このコースは、真夏の暑いときに2日連続日帰り登山するために用意しておいたはずなのに……。
 今回は、午後から天気が崩れるとかいうので、早く帰れるコース設定にしたのだった。当然、水は500ミリリットルしか持っていかない。どう考えても1リットル必要になるとは思えないコースだよね。

 髭僧ノ滝は、写真を撮るだけにして、この滝の上まで登山道を利用。滝の上から沢に入る。

髭僧ノ滝
髭僧ノ滝

 春岳沢は、小滝の連続する楽しい沢である。水量豊富で、次々に小滝が現れ、そのすべてが直登でき、濡れたくなければ巻き道もある、初心者でもお手軽に楽しめる沢である。
 二条5mのF1は、昨年訪れたときは、右の方が水量が多かったと思うのだが、今回、右はほんのわずかな流れ。前回とは随分ちがう。(ここは、中央の岩を登る。)

F1
F1(二条、5m)
二条とはいうものの、右側の水量はわずかだった。
昨年訪れたときは、右の方が多いくらいだったのだが。

 もろに水を浴びそうなところは避けていったが、それ以外は特に何の問題もなく登れる滝ばかり。次々に現れる滝を登りつつ、あれよあれよという間に遡行終了。

小滝 ナメ
小さい滝だが、直登するならもろに水を浴びそう(左)・気持ちの良いナメ(右)
F3 小滝
これがF3かな(左)・とにかく小滝が多く、楽しめる(右)

 沢幅が広がり、ゴーロになり、枝沢が入り乱れてくるところが遡行終了地点。それより上はガレているし、ヤブこぎなんかもしたくない。ところが、この遡行終了地点(ここには湧き水が出ている)からは、整備された道が大山の裏参道まで続いているので、ガレもヤブもなく、楽々と登山道に出られるのだ。
 小休止の後、裏参道への道を行く。この道は、踏み跡なんてものではなく、しっかりと整備された道である。いったい、何のためにこの道が整備されたのか知らないが、とにかく、この道のおかげで、ヤブこぎの必要もなく、遡行終了後簡単に登山道に出られるのだからありがたいものである。
 裏参道に出たあたりで、ポツリポツリと雨滴が落ちてきた。いつの間にか雲が広がり、薄暗くなっている。別に山頂まで行かなくたっていいのだから、そのまま下山してしまうほうが賢明だったかもしれない。しかし、やっぱり、山頂まで行ってしまった。
 雨はときおり、ポツポツ降ってきたものの、なんとか天気はもっていた。山頂からは下界を見下ろせた。
 そして、下山開始。こんな天気の時は、素直に下社へ下ってしまえばいいのだろうが、やっぱり、そういう気にはなれないようで、梅の木尾根方面に向かってしまう。
 薄暗く、いやなことに雷がゴロゴロ鳴り始めた。雨のほうは、まだほとんどたいしたことはなかったので、急いで下りていったのだが……
 梅の木尾根を下っていると、いきなり大雨になった。あっという間に、全身ずぶ濡れ。沢登り以上に濡れてしまった。
 しばらくすると小降りになったので、ちょっと落ち着きを取り戻して、日向山へ。しかし、また本降りになって、日向薬師へ急ぐ。
 日向薬師で、しばらく雨宿り。小降りになったのを見計らって、バス停へ下りていくが、バス停に着いた後もまた雨が降ってきた。しかし、その後の天気の回復は早く、家に着く頃には、すっかり青空が広がり、再び真夏の日差しが照りつけていたのだった。

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