今週は、いまいちテンションが低かったようだ。
先週、先々週と2週連続であんなおもしろいコースをやってしまったあとでは、それもしかたがないか。今週は、どういうコースにするか、なかなか決まらなかった。
世附の大棚は、水量豊富でなかなかいい滝だが、お手軽に見に行ける場所ではないから、なかなか行く機会がない。丹沢湖の西の端の浅瀬から林道を延々と上っていかなければならず、バス停からだと歩いて3時間近くかかってしまうのだからしかたがない。これまでこの滝には2度訪れたが、写真のほうはいまいちだったので、もう一度訪れなければならないと思っていた。そこで、今回久しぶりに世附の大棚を訪れることにしたのだが、丹沢湖と世附の大棚を往復するという気にはどうしてもなれない。というわけで、今回は、篭坂峠から行くことにした。
三国山稜は数回行っているが、新緑の時期は今回が初めてである。なだらかで歩きやすいハイキングコースは、新緑に包まれていて、それだけで楽しくなってくる。夏になると南の温かい地方からやってくるという蝶、アサギマダラが飛んでいた。もう、そんな季節になったのか。ところどころ開けた場所では、山頂付近にわずかに雪を残した富士山が眺められた。
三国山から北へ、鉄砲木ノ頭へと向かう。鉄砲木ノ頭からも富士山や山中湖など眺めがよかった。
鉄砲木ノ頭から切通峠へ下り、そこから東へ下っていく。切通峠から林道に出るまでが1km、その後、浅瀬入口バス停までが15.1kmという長いコースである。こんなところを歩く人など他にいないだろうと思うのだが、ところがどうして、なぜか歩いている人がいるから驚きである。このコース最大(というか唯一というか)の見所は大棚沢の大棚である。林道から沢へと下りていくと、滝からはけっこう離れているものの、水しぶきが霧雨状になってとんでくる。今回で3度目だけど、やっぱりなかなか豪快な滝である。本来なら滝の写真を撮るには三脚が必須だが、今回は三脚は持って行かなかった。携帯型の一脚と手ぶれ補正機能のついたレンズを持って行ったので、これで何とかなるだろうと思ったのである。その結果、シャッター速度1/8秒ならまったく問題ないことがわかった。
世附の大棚でしばらく写真を撮った後、再び延々と続く林道を丹沢湖へ向かった。夕滝は、林道からも見えるとはいうものの、上の方と下の方で少しずつ見られるだけで、中間がどうなっているのかわからない。
丹沢湖から棚沢キャンプ場へ下っていき、ボウズクリノ滝を見に行った。この滝を見るのは2回目だが、前回はうまく写真を撮れなかったので、もう一度行かなければならないと思っていたのである。落差四十数メートルとか書いてあるけど、どうみてもそんなにあるとは思えない。でも、なかなかいい滝である。