最近ずっとそうだが、今回もコース設定にちょっと悩んだ。もしかして、今の時期は一年でもっとも中途半端な時期かもしれない。
宮ヶ瀬行きのバスは満員だった。どうやら仏果山へ行く団体さんが乗っていたらしい。平日だったら、間違いなく座れるのだろうが、休日は団体さんが来ると座れない。煤ヶ谷でもけっこう下りたので、こちらは三峰山へ行く人たちだろう。土山峠で下りるのは私だけかと思ったら、他に2名ほど下りた。当然、辺室山かと思ったら、そうではなかった。土山峠からも仏果山への登山道があったんだっけ。というわけで、辺室山へ静かなコースを登っていく。あっという間に(ってそんなに早くもないが)辺室山に到着。山頂はなだらかでわりと広いので、のんびりするにはいいところだが、休憩するには早すぎるので、とっとと先に進む。
物見峠へ向かうが、途中で、コースをはずれて、鍋嵐(ナベワラシ)へと向かう。鍋嵐は、辺室山の西のほう、丸淵の真北にある標高817mの山だが、一般の地図には山名の記載がなく、登山道も載っていない。そんな山だが、案外歩く人はいるようで、わりと明瞭な道がついている。とはいえ、整備された登山道ではないので、慣れない人が安易に踏み込むべきでないことは確かだ。また、地図にはなくとも、他にもいろいろと道がついているようで、道を間違える可能性もある。とはいえ、鍋嵐は、このあたりで一番高い山だから、木の葉が落ちた今の時期なら、目的地は確認しやすいだろう。
鍋嵐の山頂には、カタカナで「ナベワラシ」と記された標識が木にくくりつけられていた。山頂から樹間に丹沢三ツ峰などが眺められた。
来た道を引き返して、一般コースに戻ると、物見峠から三峰山へと向かった。物見峠からしばらく急登が続くが、登ってしまえば、その後しばらくは平坦な道が続く。西側が開けて、丹沢山方面が眺められた。
三峰山北峰の手前から急な登りが始まる。そして、北峰から先はクサリやハシゴなどが設置されたヤセ尾根が続く。しかし、十分すぎるほどクサリがついているので、特に問題はなさそう。山頂は、けっこう大勢でにぎわっていたので、休憩せずにそのまま先へ進んだ。
三峰山から不動尻へ下らず、唐沢峠へと向かった。このコースも歩く人は少ない静かなコースで、今回も他に人はいないかと思ったら……なんと、自転車に乗っている人がいたからビックリである。いったいどこから来て、どこへ下りていくのだろう。
三峰山〜唐沢峠のコースは3度目だが、三峰山側から歩いたのは今回が初めてである。三峰山側はけっこう目印のテープがつけられているから、P865で左に曲がるところさえ間違えなければ、ほとんど問題なさそうである。
(過去2回は、唐沢峠から三峰山へ向かったが、唐沢峠側には、目印のテープがなかったので、尾根を踏み外さずに忠実に行かないといけないと思った。実際、初めていったときは、私の他にも歩いている人がいたのだが、この人たちは尾根を忠実に歩かなかったことから、途中で道に迷ったらしく、三峰山到着がちょっと遅れたのだった。)
唐沢峠のベンチでようやく昼食。
唐沢峠から少し登って、先週下った梅の木尾根方面へ今回も突入。
途中の大沢分岐で、左に折れて、鐘ヶ岳へと向かっていった。地図にはなくとも、こんなはっきりした道があちこちについているとは……途中には、東屋や指導標(大山、鐘ヶ岳、巨木の森)まであった。
山神隧道の手前で十字路になり、右に下りていけば、林道に出るが、直進して、鐘ヶ岳へと登っていった。なだらかな登りではあったが、さすがに疲れてきたから、走る気にはならなかった。
鐘ヶ岳は、お手軽なハイキングコースである。大山の表参道のように丁目石があるが、コースが短いから丁目石の間隔も短く、次々に丁目石が現れる。コースは全般的になだらかだが、山頂直下に浅間神社があり、神社の下には急な石段があるので、そこだけはきつい。今回は、逆コースを取ったわけだが、この石段は足を真っ直ぐに出すと、前半分は石にかからないから、斜めにしていかねばならず、歩きにくい。石段が終われば、あとはずっとなだらかなコースとなり、のんびりと走って下り、車道に出ると、そのまま広沢寺温泉入口バス停まで走っていったのだった。