ヤビツ峠行きのバスを待つ行列の長さに驚いた。
私の経験では過去最長だろう。
臨時便のバスは全部出ており、帰ってくるのを待たなければならないらしい。それでも乗り切れるかどうか・・・
どうなることかと思ったが、案外早く、定期便に乗ることができた。
こういうときは表尾根も混雑するから、今回は札掛経由で登ることにした。
札掛までの車道沿いでも花を見ようと思っていたが、一昨年見た場所に気付かず通り過ぎてしまい・・・今回は、ケマルバスミレから。
今回は花を探すのが目的なので、のんびりと歩いていく。
朝のうちは晴れていたのに、あっさりと雲が広がってしまい、写真を撮るにもちょっと暗くなったが、とにかく花を探していくと、エンレイソウが2株見つかった。エンレイソウやシロバナエンレイソウは葉だけはけっこう見るが花が咲いているところを見るのは案外少ないので、ちょっとうれしい。
この時期、ツルシロカネソウはあちこちで咲いている。
ミツバコンロンソウやシコクハタザオも見かけて、とりあえず写真を撮っていった。
ミツバツツジはけっこう高いところで咲いていた。
表尾根ではあちこちでエイザンスミレが咲いていた。
キクザキイチゲも案外あちこちでいっぱい咲いていた。
鍋割山稜の大丸あたりではバイケイソウの若葉が見られたが、この時期にしては例年より大きく育っているようである。
あんまりのんびりやっていたので、鍋割山に着いたときにはすでに3時を過ぎていた。さすがにこの時間になると多くの登山者は下山し、小屋も静か。でも、そろそろ夕食の準備にかかるところなので、あまり遅く行くのも問題である。
お昼頃にはすっかりくもっていたが、午後3時ともなると再び晴れてきた。そして、下山してから山を見上げると、すっかり晴れ渡っているから皮肉なものである。
もっとも、今回は景色を眺めるのが目的ではなく、花探しがメインであり、見たい花が見られればそれだけで十分満足なのだ。
今回はオキナグサを見られたことが一番である。
もう一つおまけで、イカリソウを見によって行った。
丹沢で見るのはけっこう久しぶりである。
せっかくのゴールデンウィークもいまひとつ天気がパッとしないので、遠出はちょっとむずかしい。その分の埋め合わせというわけでもないが、せめていろいろな花を見たいものである。