この3連休、天気はまずまずで暑くなるということだったが、直前に大雨に見舞われたために予定が狂った。暑くなるなら沢に行きたいが、大雨の直後は沢が増水していて危ない。そこで、土・日は見送って、連休最後に行くことにした。2日の間に増水していた沢もある程度水が引いて落ち着く頃合いだろう。
連休最終日の朝は晴れ渡って、暑かった。菩提バス停から葛葉ノ泉まで向かう間に汗びっしょりになる。葛葉ノ泉で喉を潤し、靴を履き替えて、沢に入る。大雨の影響で、水量は多いが、遡行していくうえで問題はなかった。こういう暑い日はザブザブと水の中に入っていくだけで気持ちがよい。
久しぶりの沢ということで、体の方がまだ馴染んでいなかった。特段問題ないところでも、体が怖がってしまうこともあったが、勝手知ったる沢なので、あわてず確実に登っていく。
各滝の巻道は以前から明瞭であったが、最近は利用者が多くなったのか、ほとんど登山道並みと感じてしまった。
F6の曲り滝も水量が多く、中段を登るには思いきり水を浴びそうだった。他の場所でも、水量多く、思わず水流沿いを避けてしまうことがあったが、この滝の場合、左から巻くほうがたいへんである。濡れることになっても直登するほうが早い。とはいえ、新しい流木が2本かかった中段は全身に水を浴びそうで、どうしようかと思った。が、流木の上に乗ってみれば、まったく滑ることもなかったので、かえって簡単に登ることができた。上段からの水流を右に避けると、上段はそのまま右側を登った。
後半も水量多めの沢を楽しみながら登っていき、遡行終了点まで登ったところで、初めて他の遡行者に会った。先行していた2組のグループが休憩していたのだった。遡行中は誰にも会わなかったが、やはり遡行者の多い沢である。
昼食を取り、靴を履き替えた後、三ノ塔へ登っていった。
三ノ塔へ登ると、すでにくもが広がっていて、塔ノ岳は雲の中だった。
三ノ塔から塔ノ岳まで表尾根を歩いていったが、くもっていて、風もあったので、涼しかった。
稜線上にはこんなにあったかと思うほど、あちこちでヤマオダマキやシモツケが咲いていた。
ガスがかかり、風も強かったので、塔ノ岳はまったく涼しかった。
しかし、大倉に下山したら、暑かった。
沢や山の上は涼しかったが、下界は猛暑だったようである。
やっぱり、暑い日は沢に限る。丹沢は夏が一番遊べておもしろい。手っ取り早く、そう感じさせてくれるのが葛葉川本谷である。
稜線上では思いの外、花が咲いていた。
葛葉ノ泉へ向かう途中の桜沢橋や大倉などではヤマユリも咲いていた。
塔ノ岳でマツノハマンネングサが咲いていないか見に行ったが、まだのようだった。もうちょい先だろうか?