平日とはいえ西丹沢自然教室行きのバスの乗客は多かった。
今年のシロヤシオは花が少ないようだが、それでもやはり人出は多いか・・・と思ったが、棚沢キャンプ場前で降りた人が多く、終点まで乗っていた人は少なかった。
ツツジ新道を登る。
木道が現れるあたりからが、ツツジの多いところである。
今年はシロヤシオの花が少ないということで、期待はしていなかった。
実際、花は少なく、寂しい限りだったが、それでもところどころに花付きの良い木もあったので、今年もシロヤシオを楽しむことができた。
今回は西丹沢から大倉まで縦走する予定だったが、天気が気になった。神奈川県の予報は晴れのちくもりで降水確率30%だったが、東京などは晴れのち雨となっていた。寒気が流れ込んで大気が不安定になるというから、雲行きを見ながら行き先変更も考えることにしていた。
青ヶ岳山荘で休憩していると、ちょっと怪しい雲も出てきていたので、コース変更も考えたが、出発する際、空を見ると、怪しい雲に覆われることはなく、青空も出ており、当面は大丈夫と思ったので、予定どおり蛭ヶ岳へ向かった。
蛭ヶ岳への縦走路もツツジは少なかった。今年はまったくガッカリである。
アカバナヒメイワカガミがいつも咲く場所を確認すると、とりあえず咲いてはいたものの、もう終わりのようだった。
臼ヶ岳ではツツジが見頃だった。
シロヤシオも1本花付きの良い木があった。
臼ヶ岳から蛭ヶ岳へ向かう。
コイワザクラは時期的にもう終わりで、わずかに残っている程度だった。
蛭ヶ岳からは笹原の道となり、ちょっとペースを上げていった。
標高の高いところのツツジはまだ蕾だった。
ツツジはまったく少なかったが、新緑はきれいだった。
遠くに見える塔ノ岳も全体が緑色である。
塔ノ岳北面はツツジの多いところである。
シロヤシオの花は少なかったが、ここでも少し楽しめた。
尊仏山荘でちょっと休憩した後、大倉へ下山した。
ところで、今回、まったく思いもかけない花を見つけた。
登山道脇のシカ柵の内側に青いものを見つけて、近寄ってみたら、なんと、ミヤマオダマキが咲いているから驚いた。丹沢にクルマユリがあるというのは知っていたが、ミヤマオダマキがあるなど聞いたことがない。丹沢に自生しているとは思えないから、人によって持ち込まれたのだろう。園芸種もあるから、それかもしれない。