天気予報を見ると、元旦はくもり。
それで、年末年始をどう過ごすか、ちょっと迷った。
一日ずらすか、それとも年末年始はあきらめて雪が積もったら泊まりに行くか?
しかし、雪が積もったからといって都合良く泊まりで行けるとも限らないので、やっぱり山で年越しすることにした。元旦の予報も良い方に変わってきていたし、霧氷が付くかもしれないし・・・
年末年始の富士急バスは普段より本数がかなり少なく注意が必要である。
西丹沢自然教室行きのバスに関しては、西丹沢自然教室のサイトに年末年始の時刻表が掲載されていたが、寄行きに関してはどこにも載っていなかったので、時間が合わなければ、渋沢に戻って大倉から登ろうと思っていた。
大晦日はのんびりと出発。
11時半過ぎに新松田駅に到着して、寄行きの時刻表を確認すると、次は12時10分に出ることがわかった。駅前で昼食を食べると、ちょうどいい時間だった。
やって来たバスは小型のバスで、神山滝を経由していった。
さて、今回、寄から登っていこうと思ったのは、つい最近、このルートで落とし物をしたというメールを受け取っていたのと、寄コシバ沢沿いのルートの様子を確認するためである。雨山峠へのルートはときおり歩いていたが、寄コシバ沢沿いのルートはしばらく歩いていなかったのだが、以前から道迷いも多く、最近は荒れているとも言う。はたして、どんな状態なのか?
雨山峠方面と鍋割峠方面の分岐までは今年何度か歩いており、特に変わりはなかった。
寄コシバ沢沿いのルートを登る場合、けっこう登ったところで、左手の斜面に取り付くことになる。取り付き箇所には目印がいろいろあったはずなので、左手に注意しながら登っていく。
鍋割峠を目指して登っていく寄コシバ沢は石がガラガラ転がっていて、特に問題となるような箇所はないものの、まあ歩きにくいルートではあった。ひたすら登っていくと、けっこうな数の大木が倒れていた。右岸側の斜面が崩落したようである。倒木を避けて左端を登っていくと、その先で左手にペンキマークやテープなどの目印が目に入った。現状ではさほど迷う心配はなさそうである。
左手の斜面につけられた登山道を登っていき、やがて鍋割峠に到着。鍋割峠で右に曲がって、ひたすら登っていくと、やがて鍋割山に到着である。
午前中、新松田駅に着いたときにはまだ富士山が見えていたが、その後、すっかり雲がかかってしまい、富士山も夕日も見ることはできなかった。
この年末、なぜか調子はいまいちだった。
今日も午前中は普通の調子だったが、夕方になると調子いまいちで、食欲がなかった。せっかくの夕食もあまり食べられなかった。
その後、多少回復。まあ、翌朝は大丈夫だろうと思った。(体調いまいちと言っても、さほど心配するほどでもなかった。)
夜明け前、外の様子を見に行った。秦野の夜景が霞んで見えたものの、日の出は見えそうもなかった。富士山も見えず、残念な元旦の朝になった。
日の出はあきらめて朝食となったが、でも日の出は見られそうだという。
日の出の時刻は6時50分頃だが、7時を過ぎてから外へ出て行ってみると、雲が薄れて初日が姿を見せ始めていた。
小屋に戻って朝食を食べていると、今度は富士山もきれいに見えてきた。ドアを通して富士山が見えたので、これはまた出ていくしかない。
ところで、今回は「山の散歩道」のsanpoさんも鍋割山荘に泊まりに来ていた。
そこで、チャンスとばかり、カレンダーを持っていったのだった。いっぱいもらっても余って困っていたので、受け取ってもらうのだ。ザックには入らず余計なお荷物にはなるが、半強制的に持ち帰ってもらう。もちろん、山荘にも一枚置いていく。
明け方、ガスがかかっていたので、霧氷が付いたのではないかと期待していたのだが、外に出たときに塔ノ岳方面を見ると、やはり白くなっているようだった。
8時半過ぎ、とりあえず塔ノ岳目指して出発。今回は主脈を縦走する気にもならず、大倉に下山する予定である。
歩き始めてすぐ、塔ノ岳方面に霧氷が付いていることを確認した。そして、左手が開けたところで、蛭ヶ岳など真っ白に霧氷が付いているのが見えた。そこで、先を急ぐ。
鍋割山稜でも小丸あたりへ行くと霧氷がついていた。(鍋割山から見て確認していたところである。)しかし、塔ノ岳から先がよさそうだったので、先を急ぐ。
金冷シから大倉尾根を登っていくと、表尾根も木ノ又小屋のあたりまできれいに霧氷が付いているのが見えた。
当初は塔ノ岳からあっさり大倉に下山しようかとも思っていたが、きれいに霧氷が付いているとあっては丹沢山まで行かない手はない。霧氷を楽しみながら、丹沢山まで往復することにした。
竜ヶ馬場を越えていくと、丹沢山のあたりはより白くなっているようだった。とはいうものの、すでに霧氷は消え始めており、登山道にもけっこう落ちて白くなっていたりした。
丹沢山の霧氷はけっこう白いと思ったが、けっこう落ちてしまったようでもあった。もともと、今回はそれほどすごくもなかったか?
丹沢山から塔ノ岳へ霧氷を楽しみながら引き返していくことにした。
しかし・・・竜ヶ馬場まで戻ってくると、もはやほとんど霧氷が消えてしまっているのに気がついた。もう、霧氷を楽しむことはできなかった。
塔ノ岳に着く頃には蛭ヶ岳や檜洞丸あたりの霧氷もすっかり消えて、あとは大室山の方が白くなっている程度だった。消えてしまうのは案外あっという間だった。
塔ノ岳からは大倉尾根をひたすら下って帰っていった。