高取山と仏果山には展望台があり、東丹沢の山並みを一望することができる。今回は天気の良い日を選んで、久しぶりに展望を楽しみに行くことにした。これだけだと短い山歩きで終わってしまうので、久しぶりに経ヶ岳から華厳山、そして荻野の高取山まで足を伸ばすことにした。
先月あたりは宮ヶ瀬方面を訪れる人がかなり多かったが、12月に入ってさすがに少なくなったようである。今回は半原行きのバスに乗り、野外センター前で降りたが、私の他にはもうひと組の登山者が降りただけのようだった。
まずは高取山へ登っていく。標高705mという低山なので、苦労することもない。1時間とかからず山頂に到着すると、さっそく展望台に上がった。
さほど空気は澄んではなかったが、天気は快晴で、大山〜表尾根〜主脈の山並みを一望できた。
高取山の次は仏果山である。
たいしたアップダウンではないので、あっさりと仏果山に到着すると、展望台に上る。
高取山からたいして離れていないので、丹沢山塊に関してはだいたい同じような眺めだが、宮ヶ瀬湖は高取山のほうがよく見える。
仏果山からしばらくヤセ尾根を通過した後、半原越までぐんぐん下っていく。
半原越でいったん車道に出るが、すぐに経ヶ岳への登山道に入り、ぐんぐん登り返していく。
展望台のある高取山や仏果山のような展望は望めないが、大山、表尾根、丹沢山あたりの山並みを眺められる。
経ヶ岳で昼食を取った後、華厳山へ向かう。一般ルートではないので、あまり良い道ではない。植林も多くてあまり明るい道ではない。以前来たときはシカ柵沿いに急斜面を下っていったように思うが、その部分では右から回り込んでいくような道が付いていたので、前回よりは歩きやすかったかもしれない。
下ったら登り返して、華厳山に到着。
華厳山から高取山へはなだらかで自然林主体の道が続くので、案外気持ちよく歩くことができる。
高取山の山頂から発句石へと向かうと、厚木市教育委員会の案内看板のところで、ロープで通せんぼしている。これでは意味がないではないか。こっそりロープをくぐって発句石を見に行った。
発句石は展望の良い場所にあるが、眼下に見えるのは採石場であり、美しくない眺めである。
以前このルートを歩いたときは上飯山まで尾根を下っていったのだが、この尾根はすでに崩されてしまい、もはや歩けなくなっていた。(たしか、以前歩いたときは、右に採石場、左にゴルフ場を見下ろし、どちらも楽しい眺めではなかった記憶がある。)
発句石の看板のところから荻野方面へ下っていった。
登山道を降りきったところで、分岐となる。左が国道412号線、右が飯山である。
国道412号線に出るのが手っ取り早いのだが、こちらに進むにはゲートを通ってゴルフ場を通っていかなければならない。けっこう多くの人がプレイしている中を通っていくのは気が引ける。
そこで、飯山へ向かうことにした。(しかし、この後、迷ったりしたので、素直にゴルフ場の中を通った方がよかったか?)
再び山の中に入っていき、それなりに道標があったのだが、途中からわからなくなってきた。
なんとか尾根に出て歩いていくと、敬和荘へのルートをたどっていったが、これまたわからなくなった。しかし、もうあとわずかで、なんとなくあった踏み跡をたどって、拡幅工事中の道路に出た。左が荻野、右が飯山だが、飯山方面への下り坂となっていたので、飯山へと下っていった。
バス路線に出て、最初のバス停は飯山温泉入口だったが、時刻表を見て、飯山観音前まで行ってバスに乗ることにした。