最近、大室山に登っていないな〜
と思ったのが先週のことだった。先週末は天気も良さそうだったので、行ってみようかと思いつつ、結局、不動尻へ行ったのだった。
今回は、先週末ほどの晴天にはならず、新松田あたりから見ると富士山のあたりも雲があって、あまり期待できなかった。富士山が見えないなら、大室山から鐘撞山経由で神ノ川入口へ下山しようと思った。
ところが、玄倉まで行くと、富士山のあたりにあった雲がなくなっていた。そこで、大室山から加入道山、畦ヶ丸とまわって大滝橋へ下ることにした。
西丹沢自然教室で登山届を出すと、館長さんから「最近、キリヤマ隊長と歩いている人ですか?」と聞かれて驚いた。何度も訪れているので顔を覚えられてはいたが、「ばれたか〜!」である。
まずは、用木沢出合から犬越路へ向かう。
犬越路から檜洞丸方面を眺めると、けっこう白くなっているのが見えた。西丹沢自然教室では大室山にも雪があると聞いていた。靴が濡れるようだと困るが、どうだろう?
犬越路から大室山へ向かって少し登っていくと、富士山の眺めのいいところがある。
青空が広がっていたが、富士山のバックは雲なのが、ちょっと残念。それでも見えただけよかったか。
登っていくうちに、白いものも目につきだしたが、登山道にはほとんど雪はなかった。
大室山の西の肩に着く少し手前で振り返れば蛭ヶ岳や檜洞丸が眺められるが、木が育ってきて、以前よりも眺めは悪くなってしまった。
西の肩まで登ると、うっすらと雪が積もっていた。
山頂へ向かおうとしたら、すれ違った女性から声をかけられた。
「すみません」ときたら、道を尋ねられるものだとばかり思ったので、「木の葉さん?」と続くと予想外の展開に驚いた。ちょっと警戒してしまったが、なんとsanpoさんだった。かつて、書策新道でそうと知らずに会っており、今年は裏高尾や蝶ヶ岳でニアミスしていたが、ようやくここでお会いできたのだった。sanpoさんは道志のほうから登ってきたということだった。
山頂は展望もないしベンチもないので、すぐに引き返す。
西の肩の分岐にはベンチもあり、そろそろ昼食にしてもよかったのだが、次の撮影ポイントに急ぐがなければならなかったので、昼食は加入道山までおあずけにした。破風口へ下っていくところで、甲相国境稜線や富士山が眺められるのだが、ちょっと時間が遅かったようで、富士山には再び雲がかかり始めていた。
展望のよいところはもうないので、あとは適当に行く。
加入道山で昼食にしたが、風があってじっとしていると寒かったので、早々に出発した。
白石峠からモロクボ沢ノ頭へ向かう途中、樹林越しに檜洞丸が眺められたので、立ち止まって写真を撮っていたら、なぜかミツバツツジの花が咲いているのを見つけた。
後半は展望もないし、帰りのバスのことを気にして急いだ。西丹沢はバスの本数が少ない。午後3時台のバスに間に合えばよいが、これに間に合わなければ次は5時過ぎで、もう真っ暗である。
モロクボ沢ノ頭から畦ヶ丸へ向かう途中、前方の登山道をヤマドリと思しき鳥が横切っていったが、チラッと見ただけで終わった。
畦ヶ丸の山頂で時計を見ながら考えた。西丹沢自然教室を3時40分のバスに間に合わないかと思ったが、あきらめるのはまだ早い。では、どちらに下るか? 西丹沢自然教室へ下るよりも大滝橋へ下る方が距離は長いが、こちらのほうが走りやすく、早く下れるだろうと思い、当初の予定どおり大滝橋へ下っていくことにした。
大滝沢沿いで木道(木橋?ハシゴ?)が崩落していたところはクサリが設置され、さらに岩が段々に切られて歩きやすいように整備されていた。
結局、大滝橋バス停には20分の余裕を持って到着した。
西丹沢はバスの本数も少ないので、sanpoさんもこの時間のバスに乗っているのではないかと思っていたのだが、やって来たバスは空いており、sanpoさんの姿もなかった。1本早いバスだったようである。(ちょっと残念)