宮ヶ瀬周辺はヤマビルが多いので、暖かい時期には行きたくない山になってしまった。
11月ともなるとヤマビルの心配もなくなるとあって、訪れる人も多くなるわけだが、それにしても宮ヶ瀬行きのバスを待つ人の多さには驚いた。バス2台でも乗り切れず、3台目が出たらしい。
当初の予定では、土山峠から辺室山、三峰山と越えていき、大山へ登るつもりだったのだが、この分だと三峰山のあたりもかなりの人出があるだろうと思って、急遽、予定変更。宮ヶ瀬(三叉路)から丹沢三峰の稜線を登っていくことにした。
煤ヶ谷で降りた人たちもいたが、多くの人が降りたのは土山峠だった。仏果山へ向かう人が多かったのだろうか。しかし、三叉路で降りたのは私一人。続いてきたバスに乗っていた人が数人降りたようだったが、それにしても少ない。
丹沢山まで11kmとけっこう長いので敬遠されるのだろうが、距離が長いということは傾斜がきつくないということなので、個人的にはけっこう好きなルートである。人が少なくて静かなのも良い。
なだらかな登りがけっこう長く続くので、そのぐらいの標高のところで紅葉が見頃になっていれば、紅葉を楽しみながら登っていけるというものである。実際、このコースの紅葉が特に良いというわけではないので、特にお薦めするわけではないが、このコースが好きな人なら今の時期楽しめるだろう。
最近、あちこちの登山道が整備されたが、このコースもやはりそうで、高畑山付近のトラバースルートで木橋が崩落して通行止めとなっていた箇所に木橋が架けられていたほか、登山道の付け替えが行われた箇所があった。
ところで、今回は長袖シャツ一枚で行動し、手袋はつけなかったが、丹沢山から先はくもっていたこともあって、手が冷たくなった。ランニング用の薄手の手袋あたりがあるとよかったか。
丹沢三峰のルートはほとんど展望もないので、くもっていてもさほど気にならないが、丹沢山から先はくもっていると、おもしろみも半減である。すでに紅葉も終わっているし、写真に撮るべきものもなく、さっさと先へ進む。
鍋割山からの下山中、いつのまにか晴れてきて、富士山が見えてきていた。もう少し待てば、きれいに見えたのかもしれないが、そのまま下山。
後沢乗越あたりからはまだ紅葉が見られた。
そして、西沢林道も紅葉が見頃になってきたようである。