秋らしくなってきたので、そろそろ主脈でも縦走したくなった。
涼しくなったし、空気も澄んできて展望も良くなるので、主脈を縦走するのに適した時期になった。
一般の登山者も多くなったが、大倉で出発の準備をしていると、なんだかランナー風のスタイルの人も多かったような気がする。
さて、そんなわけで久しぶりに大倉尾根を登っていったのだが・・・
大倉尾根を登る度に体力の低下を痛感させられているような気がする。
駒止茶屋の手前ですでに歩き始めていた。
無理して走らなくても、パワフルにガンガン登っていけるなら問題ない。しかし、それだけの力がなくなっているのが情けない。
とりあえず、塔ノ岳まで2時間以内では登れたが、こんな調子だと、近いうちに2時間以内で登れなくなる日が訪れそうである。
朝のうちは快晴だったが、時間とともに雲が広がり始めた。
それでも塔ノ岳の山頂に到着した時点ではまだ富士山の山頂は見えていた。
塔ノ岳の北面を下っていくと、すでにけっこう色づいていた。
大倉行きのバスに同乗していたランナー風の男女に丹沢山で追いつかれた。私と同じく主脈を縦走するのかと思ったが、先に丹沢山を出発したら、その後は会うことがなかった。宮ヶ瀬へ下ったのか、それとも大倉に戻ったのか?
笹原の縦走路にはリンドウがいっぱい咲いていた。
シロヤシオはいい感じに紅葉していた。
蛭ヶ岳を1時半に出発すれば、焼山登山口を4時38分のバスには余裕で間に合うはずなのだが、どうも最近はあまり余裕がない。姫次から平地を行くように走ってしまえば早いのだが、最近は荷物もちょっと重いし、疲れもあってペースは上がらない。焼山からの下りの途中で時計を見て、余裕がなかったので、しかたなくペースを上げて駆け下りて、一応の余裕を持ってバス停に到着したのだった。
焼山は近年ヤマビルが多いと言われているが、もう10月だし、駆け下りてしまえば問題ないだろうと思っていた。過去に一度もヤマビルにくっつかれたことなどなかったのである。
ところが、焼山登山口のバス停に着いてしばらくした後、靴にヤマビルが一匹くっついているのを見て驚いた。いったい、いつくっついたのかわからない。靴にくっついていただけで、足首までは来ていなかったので、あるいは下山後にくっつかれた可能性もあるが、実際にどうだったのかはわからない。とにかく、こちら方面に下山したら、しっかりと確認する方がいいということである。