今年の暑さは半端ではない。
晴天続きというのは出かけるには都合がいいのだが、出かける予定のない日は適当に雨が降ってくれないことには暑くてしかたがない。
こんな暑いときは沢以外は行きたくないのだが、8月下旬に一度は尾根を歩く予定になっていたので、しかたがない。
谷峨駅から乗ったバスは満員だった。この時期、まさかこんなに混んでいるとは思わなかった。行き先は乗客ごとにバラバラだったので、棚沢キャンプ場前で座ることができた。
西丹沢自然教室の前で出発の準備をしていると、青ヶ岳山荘の小屋番さんたちに会った。よく見れば、青ヶ岳山荘の車も止まっているではないか。お馴染みの人たちが小屋番をやっていることがわかって、ひと安心。
登山道を歩いていて、ふと足下にある花に目が止まった。
小さな花で、もう終わりかけていたが、ランの仲間のよう。あとで調べてみたら、どうやらトンボソウらしい。
最初は大汗かきながら登っていったが、稜線に出て、高度を上げていくにつれて涼しくなっていった。さすがに山の上は涼しくていい。
下界では相変わらず猛暑が続いているが、山ではすでにキク科の花がいっぱい咲いていた。確実に季節は移り変わろうとしているようである。
少し先にきれいな蝶が飛んでいた。カバマダラの仲間だろうか?などと思って近づいてみたら、ヒョウモンチョウの仲間らしい。あとで調べたところ、ツマグロヒョウモンのようである。
最初は離れたところから写真を撮っていたのだが、少しずつ近づいていき、とうとう間近で写真を撮ることができた。一心にマルバダケブキの密を吸っていた。
檜洞丸の山頂直下ではアサギマダラがシロヨメナやマルバダケブキの密を吸っていた。
マルバダケブキはもう終わり近かったが、まだ残っている花にはアサギマダラが密を吸いに来ていた。
山頂ではヤマトリカブトが咲き始めていた。
猛暑が続いていても、山の花はすっかり秋めいてきた。
犬越路経由で時間をかけて登っていったので、小屋番さんたちも登ってきているかと思ったが、まだだった。それで、小屋の前で昼食を食べながら待つことにした。
しかし、1時間待ったところで、あきらめて下山することにした。
木道を歩いて行ったところで、ようやく会った。
最近、檜洞丸に登ってもなかなか小屋番さんに会えないと思ったが、その理由がわかったような気がする。日曜日に行くべきだったようである。
下山は、石棚山稜を下っていった。
石棚山稜はブナ林がよいところである。
石棚山から西丹沢県民の森に下ってしまうことが多かったが、今回は箒沢公園橋へ下っていった。
バス停ではたいして待つこともなく、タイミングよくバスがやって来た。