週末は土・日とも晴れの予報。だったら、雨上がりの土曜の方が眺めも良かろうと思って、土曜日に山に登ることにした。
が、朝、家を出てみたら、くもっていたのにはがっかりした。期待はずれである。しかし、次第に晴れてきそうな気がしたので、それほど悪くはないだろうと思った。
西丹沢自然教室の館長さんの話では、先週は檜洞丸の山頂には20cmぐらいの雪があったが、昨日・一昨日の雨でほとんど解けただろうということだった。
麓付近はすでに新緑の季節を迎えていた。山が生き生きとして見え、一番好きな季節である。
まずは用木沢出合から犬越路へ向かう。あちこちでミツバツツジが咲いていて、新緑と相まって彩りを添えていた。
用木沢沿いに歩いて行くと、開けたところで前方に犬越路から檜洞丸への稜線が一部見えたのだが、上の方は白っぽくなっていた。なんだか霧氷が付いているように見える。
用木沢から犬越路に登っていくと、エイザンスミレも見かけたが、まだ咲き始めで、写真向きではなかった。
犬越路から檜洞丸へと向かう。
ところどころというかあちこちで、登山道に倒木があった。いつだったか、風の強い日があったが、その影響だろうか、最近、折れたと思しき木が多かった。
振り返ると大室山への稜線は霧氷が付いているようで、白くなっていた。
今回は花が目的だったが、この春はちょくちょく雪も降っているから、ちょっと遅れているかもしれないと考えながら歩いていくと、コイワザクラが咲き始めていた。雪は降ってもやはり花は咲いていたのだった。
小笄〜大笄間のクサリ場を伴った急なアップダウンを終えて、ようやくまた歩きやすいなだらかな道になる頃、白いものがチラホラ降ってきた。そして、周囲の木々には霧氷が付いていたのだった。なお、周囲にはまだ先週の雪が残っていたが、登山道にはほとんど雪はなかった。
丹沢では4月でも雪が降ることは珍しくないが、4月下旬ともなるとさすがにちょっと珍しいのではないか? そして、この時期でこれだけきれいに霧氷が付くというのも珍しいだろう。(4月に丹沢で霧氷を見たのは初めてである。)
今回の当初の目的は花だったが、雪と霧氷でそれどころではなくなってしまった。
檜洞丸山頂に到着すると、青ヶ岳山荘へ向かう。
雪が降っており、寒かったので、コーヒーでも・・・と思ったのだが、小屋番さんがまだ来ていなかったようで、今回も残念。小屋の入口にある温度計を見ると、気温は-0.5℃といったところだった。寒いわけである。雪が降り、霧氷が付くのも不思議ではなかったわけだ。
昼食を取り、下山開始。木道のあたりですれ違ったのが小屋番さんだったようである。
下山開始したら、雪の降り方が本格的になってきた。最初は大したことないと思っていたのだが、なかなか小降りになる気配がなかったので、やむなくウィンドブレーカーを着て、ザックカバーもかけることにした。そして、石棚山稜を歩く間ずっと雪が降っていた。
ちょっと小降りになったところで、足下を見たら、ハナネコノメが咲いていた。
石棚山から西丹沢県民の森へと下り始めると、雪もやんだ。
2月に下ったときは雪でルートがわかりにくいところがあったが、雪がなければ細いながらもはっきりした道がついているのがわかった。
下っていくにつれ、冬の山から春の山へと戻っていき、マメザクラも咲いていた。
西丹沢県民の森のミツマタはさすがにもう終わり。
あとは玄倉まで林道を駆け下りていった。