大倉尾根はバカ尾根と呼ばれるとおり、あまり楽しくないルートである。階段の登りが多いのが嫌なところだが、途中石が敷き詰められた階段などは下りでも嫌なところである。とはいえ、バス利用で塔ノ岳に登るには最短ルートなので、急ぐ場合はやはり大倉尾根を利用することになる。
最近は練習不足もあって、かなり体力が落ちたと感じることが多いが、それでもまだまだ当分の間は2時間以内では登れそうであり、ひと安心である。
今日の天気は快晴。しかし、空気はあまり澄んでおらず、素晴らしい展望とまではいかなかったが、それでも富士山だけはまずまずの眺めだった。
塔ノ岳から丹沢山へ向かうと、あちこちで紅葉していた。今の時期紅葉しているのはシロヤシオと思っていたが、カエデもすでに紅葉していた。
丹沢山で昼食を取り、蛭ヶ岳へ向かう。
早戸川乗越への下りの登山道沿いでヒメオオクワガタを見つけた。以前、塔ノ岳の山頂でも見たことのあるクワガタである。
不動ノ峰のあたりもいい感じに紅(黄)葉していた。
また、主脈の稜線上ではあちこちでリンドウが咲いていた。
鬼ヶ岩ノ頭付近ではシロヤシオがけっこうあるので、シロヤシオの紅葉を前景にして蛭ヶ岳の写真を撮った。
鬼ヶ岩から岩場を下って、登り返していけばようやく蛭ヶ岳に到着である。
蛭ヶ岳からも富士山は見えたが、さすがにもうかなり霞んでしまっていた。
蛭ヶ岳から姫次へ向かう。このルートは2月の積雪のあったとき以来である。あのときは、途中からトレースもなくなり、大苦戦することになったが、雪がなければなんてことないところである。前回3時間以上かかった姫次まで今回は1時間とかからなかった。
蛭ヶ岳から一気に下ってなだらかになってから前回は道に迷うことになったわけだが、今回は歩きながら迷った場所を確認していった。前回大きくルートを外してしまった場所は、登山道が左に折れていくところで右手のなだらかな尾根を下ってしまったようである。しかし、今はピンクのテープが付けられているから、これなら雪が降ってトレースがなくても迷うことはなさそうである。
やがて到着した姫次のカラマツ林は黄色くなり始めていた。もう少しすると、このカラマツ林も見頃になる。
姫次から焼山まではなだらかに下っていくだけだから、(時間がない場合を除いて)八丁坂ノ頭から東野へ下らずに、焼山まで縦走すべきである。
焼山に到着すると、展望台に登ってみたが、今回は霞んでいたため展望いまいちだった。
焼山からの下りはいつも焼山登山口バス停に下りていたのだが、今回はバスの時間に余裕があったこともあり、西野々に下山してみた。
西野々と焼山登山口バス停の分岐で左に進み沢を渡る。そして、ちょっとだけ登り返していくと、やがて林道に出て、下っていけば、やがて道志みちに出た。西野々バス停はすぐ左だが、バスの時間までまだかなりあるので、焼山登山口バス停に向かった。
トイレに行った後、ビールを飲もうかと思ったが、いつのまにやらビールの自販機はなくなっていた。お店の中に入れば売っていたのだろうが、ビールはやめてジュースにしておいた。
バスの時間までまだしばらくあったので、バス路線に沿って歩き、牧馬入口からバスに乗った。