西丹沢がにぎやかになる季節がやってきた。
新松田駅のバス乗り場はすでに長い列ができていた。8時25分発の西丹沢行きの定刻便の前にも臨時便が出ていたらしいが、8時25分のバスも乗りきれないので、すぐ後に臨時便が出た。臨時便は玄倉に寄らなかったので、定刻便を追い抜いて先に西丹沢に到着。
今回は多少遠回りになるが、犬越路経由で檜洞丸に登ることにした。
遠回りなだけでなく、小笄〜大笄のあたりは急な登下降があるルートであり、そんなこともあってか、ツツジコースよりも登山者は少なく、静かである。
このルートではまだ数は少なかったが、トウゴクミツバツツジやシロヤシオが咲き始めていた。
足下を見れば、フデリンドウなども咲いていた。
こちらは、シロヤシオ。けっこう花付きがよいようである。
小笄から大笄にかけてはけっこう急なアップダウンが連続するが、大笄まで登ると、なだらかになって気持ちのよい登山道になる。
また、このルート上では、けっこうあちこちでコイワザクラが咲いていた。
檜洞丸の山頂は登山者多くにぎわっていた。
軽く昼食を取って、さっさと出発。先は長いので、あまりのんびり休んでいるわけにはいかなかったし、午後からにわか雨があるとかいう予報も気になっていた。早めに雨になると思えば、ツツジコースをあっさり下山しようと思っていたのだが、なんとか夕方まで保つと期待して同角山稜へ向かう。
玄倉林道が通行止めとなっているため、同角山稜は歩く人も少ない。
石棚山稜と同角山稜の分岐では、同角山稜への登山道にロープが張られてあった。ユーシンに下山しても玄倉へは行けないので、誤ってこちらに向かわないように張られてあるのだろうが、同角山稜が通行止めというわけではないはず。
同角山稜では、ワチガイソウ、ツルキンバイ、コミヤマカタバミなどけっこういろいろな花が咲いていた。天気が良ければ、同角ノ頭直下や大石山などから主脈の稜線を一望できるのだが、今回はガスがかかって展望なし。それどころか、途中からポツポツと小雨が降ってきたのだった。おかげで、アカバナヒメイワカガミもゆっくり写真を撮っている余裕がなかったのが残念。フード付きで頭〜肩〜ザックまでカバーするタイプのザックカバーを付けることにした。それだけで雨対策は十分という程度の小雨ですんだ。
同角山稜では、シロヤシオとトウゴクミツバツツジがけっこう咲いていた。こちらはツツジコースなどよりも標高の低いところにけっこう木があるようで期待していたのだ。とはいえ、小雨が降っていたので、たいして写真を撮ることもできず。
ユーシンに下山したら、日が差してきて、雨もやんだ。ユーシンロッジも玄倉林道が通行止めのためひっそりとしている。
ユーシンから雨山橋の手前まで玄倉林道を下る。ユーシン〜玄倉のルートは林道とは言え、けっこう好きなところなので、通行止めになっているのが残念である。
雨山橋から雨山峠へ向かう登山道に入る。
沢沿いのルートのため桟道が設置されている箇所も多いルートである。
このルートも歩く人は少ないし、沢沿いということもあって、ちょっと歩きづらい箇所もあるが、危険というほどでもない。
すでに長い距離を歩いてきたので、雨山峠への登りもちょっときつい。
雨山峠を越えて寄方面へと下っていくが、こちらも沢沿いのルートのため、ちょっと歩きづらい。とはいえ、こちらも危険というほどでもない。
鍋割峠からの登山道と合流し沢沿いのルートを下っていくが、あまりペースは上がらない。
寄はバスの本数も少なく、一本逃すと1時間ぐらい待たされる可能性があるので、ちょっと時間を気になった。
しかし、登山道が終われば、あとは寄までだらだらと下っていくだけ。一気に走っていって、なんとか5時台のバスに間に合った。