暖かくなるとヤマビルが活動を始める。今年もすでにヤマビルの話は聞いているが、活発になるまでにはまだ少し時間がある。だから、東丹沢のヤマビルの出そうなところは今のうちに行っておこうと思っていた。
ヤビツ峠から札掛まで車道を下っていき、札掛からタライ小屋沢左岸の林道を進む。
林道が終わると二俣で、右が境沢、左がヤゲン沢である。
ヤゲン沢の堰堤を左から越えたところで靴を履き替えて、遡行開始。
少し進めば、左から小滝をかけて枝沢が入り、右にはF1(7m)。
水浴びするつもりはないから右から巻いて沢に下りると、大岩の間を落ちる2mの滝。
大岩の間に挟まった岩が余計だった。
F2(8m)を左から巻き、F3(8m)は右から巻く。
水量も豊富だし、なかなかいい感じのところである。
F3の上で二俣となる。左の方が水量は多く本流のようである。
が、事前にネットで見た記録が右に行ったことが頭に残っていたのと、こちらには滝が見えていたりしたものだから、右の沢に入ってしまった。
右から巻こうと思ったが、岩の間にすき間が空いており、すき間をくぐれば、あっけなく落ち口に立った。
この滝の上にはもう滝はなく、次第に水量も少なくなり、源頭らしくなる。やはり、さっきの二俣は左に行くのが正解だったようだ。
傾斜がきつくなってきたところで小尾根に取り付き、しばらく登れば、三ノ塔から続く表尾根の稜線が見えて、ホッとした。
一部、右側が崩壊した尾根を行者岳に向かう。
行者岳の山頂に飛び出せば、くもっていた割に空気は澄んでいて、案外眺めが良かった。
富士山が見えたら、けっこうきれいだっただろうけれど、下の方しか見えずちょっと残念。
行者岳から表尾根を塔ノ岳に向かう。
塔ノ岳に近づくと、風がビュービュー吹いていた。
風が強かったので、塔ノ岳に着くと、すぐに鍋割山へ向けて出発。
鍋割山で少し休憩してから、下山。
前回は二俣でミツバツツジが咲いていたが、今回は後沢乗越付近でけっこう咲いていた。少しずつ標高の高いところに移ってきたようである。