昨日は風が強く、真冬並みの寒さだった。丹沢の山では昼間も氷点下という寒さだったようである。
今日は、風もおさまり、わりと暖かかった。天気は快晴で、今回も眺めは抜群だった。
それにしても、今回は随分と簡単そうなコースではないか。
昨日、練習で30km走ったからだと言えば、なるほどと思うかもしれないが、実は10月以降、練習で30km走ったのはこれが5回目であり、これまでも30km走った翌日に早戸大滝に行ったり、檜洞丸に行ったり、東丹沢を周回したりしているのだから、やっぱり今回は随分楽なコースと言わざるを得ない。
普段、滅多にいくことのない山に今回行ったのは、もちろん高取山と仏果山の展望台から東丹沢の写真を撮るためである。今回、快晴で空気も澄んでおり、抜群の眺めを写真に収めたので、この次にこの山へ行くのははたしていつになることか?
バス停から高取山までは走って登れば1時間もかからないお手軽なコースである。展望台に登って、しばらくの間、写真を撮った後、さっさと仏果山に向かい、仏果山の展望台でもまた写真を撮ったのだった。2つの展望台からは、大山〜表尾根〜塔ノ岳〜丹沢山〜蛭ヶ岳〜黍殻山〜焼山といった山並みがよく見えた。その他にも、奥多摩、奥秩父、大菩薩などの山々が見えたほか、江ノ島や伊豆大島もはっきりと見えた。東の方には横浜や東京方面も遠望できた。まさしく360度の展望である。
仏果山から一旦、半原越に下った後、経ヶ岳に登り返す。この登りは階段の急登なので、あなどれない。
経ヶ岳山頂には展望台などないが、それでもなんとか東丹沢の山並みを眺めることはできる。高取山や仏果山に比べれば、人の少ない静かな山である。
経ヶ岳の山頂で昼食をとった後、普通なら平山のほうに下っていくところだが、一般コースと別れて、華厳山へ向かった。明瞭な道がついているものの、しばらくの間、有刺鉄線つきの柵に沿った急坂を下っていくのは楽しくない。
しかし、華厳山から高取山あたりはなだらかなコースで、案外いいコースだった。
高取山からの下りの途中で分岐があった。左へ下っていく尾根とまっすぐ南東にのびている尾根の分岐である。地図を見ると、荻野のほうへ下っていく道が破線で表示されているが、直進する尾根には何の表示もない。しかし、直進する尾根もはっきりした道がついており、テープもつけられていたので、まっすぐ下りていってみることにした。
右手に採石場、左手にゴルフ場という眺めは楽しいものではないが、だんだん標高が低くなり、下界はけっこう近くに見えた。
途中、猟銃を持った人に一人会った。一般コースを離れてから始めて会う人だった。一般の登山者はほとんど歩かないとしても、地元の人などにはおそらく歩かれているコースなのだろう。(もっともその人が地元の人かどうかは知らないが……)
後半、ちょっと急な下りになった。そして、上の方と比べると多少明瞭ではなくなったが、迷うほどでもなかった。いちおうは明瞭な道が最後までついていた。落ち葉の敷き詰められたふかふかの道を下っていき、麓に下りると、小鮎川にでた。橋を渡って、通りへと向かっていくと、ちょうど上飯山のバス停付近に出たのだった。
2時には下山したので、今回はやっぱりお手軽コースだったようだ。