快晴の天気に恵まれたので、西丹沢へ向かった。前々回、11月22日はあっさりくもってしまったので、今回はその雪辱戦である。
今回は一日ずっと快晴で、空気も澄んでおり、眺めは抜群だった。すっかり木の葉も落ちてしまったので、木に囲まれた登山道からも木々の間から、あちこちの山を眺めることができた。
新松田駅9時35分発のバスは中川行きだが、西丹沢へ行く人がいれば、西丹沢まで行ってくれるので、このバスに乗っていった。こんな時間のバスに乗っていったので、西丹沢自然教室を出発したのは11時近かった。日の短い時期なのだから、普通はもっと早く出発するべきである。
前回は犬越路に着いた頃には雲が広がり始めていたが、今回は終始快晴。犬越路〜大室山の登山道からは、大笄や檜洞丸、その左には蛭ヶ岳から袖平山などがよく見えた。また、畦ヶ丸の向こうには富士山がきれいに見えた。畦ヶ丸の右奥には菰釣山が見え、甲相国境尾根の東には御正体山が横たわっていた。
大室山への登りでは特に寒くもなくて、手袋もはずしていたのだが、大室山から加入道山へ向かうときは、風が冷たかった。大室山までは長袖のシャツ一枚だったが、ここからはジャージを着ていくことにした。そして、手袋もつけたが、薄手の手袋では寒かった。
大室山から加入道山へ向かう途中、開けた場所で富士山がきれいに眺められた。11月22日には畦ヶ丸や菰釣山は見えたが、富士山には雲がかかって見えなかったところである。今回は、本当に天気がよくて、眺めがよかった。
今回は、出発時間が遅かったので、後半はちょっとペースを上げていった。
しかし、畦ヶ丸からまたまた変則ルートを取ってしまった。地図にないルートをたどって、権現山に向かったのである。畦ヶ丸からしばらくは笹をかき分けていかなければならないが、踏み跡ははっきりしていた。2度ほど道を見失いかけたが、ちょっと引き返して歩き直してみれば、容易に踏み跡は見つかった。しばらく下ると、明瞭な道がついていた。一軒屋避難小屋のほうに下っていく道だろうか。権現山に行くには、一旦下った後、再び登らなければならないので、今回は登らずに下ってしまおうかと思い、明瞭な作業道を進んだが、しばらくすると、その道は少し先で途絶えてしまっているようにも見える。(実際、そこまで行ってみたわけではないが、どうもダメそうな気がしたので、)他の道を探すと、権現山のほうへトラバースしていく道があるので、そちらをたどっていった。ところどころに木橋なども設置された道をたどり、しばらくすると、西沢から権現山への登山道に行き当たった。この時点で4時近くなっていたので、山頂によるかそのまま下ってしまうか、ちょっと迷ったのだが、山頂までわずかだと思ったので、せっかくだから山頂まで登ることにした。あとわずか、と思ったものの、実際は、そうでもなかった。この上が山頂かと思うと、もう少し先、というのを何度か繰り返し、いい加減嫌気がさしかけながらも、午後4時、山頂に立った。南側が開けていて、丹沢湖や大野山、箱根の山が見えた。また、樹林越しに夕暮れの富士山も見えた。
山頂で、写真を撮って、水を飲んだ後は、さっさと下っていった。普通なら、4時には下山しておきたい時間である。日が傾いて、日没の時間が近かった。また、西丹沢の最終バスの時間も5時5分だから、絶対にこれに間に合うように下りる必要があるのだ。当然、走って下っていき、なんとか薄暗くなり始めた頃に西丹沢自然教室に到着。バスの時間までは20分以上あったので、着替えてジュースを飲んだ後、次第に暗くなってきた西丹沢自然教室の前でバスがやって来るのを待ったのだった。