前回のコースが軽かったのは、今回、長いコースを考えていたからである。
新松田駅を8時25分発のバスに乗っていったが、今回はかなりバスは増発されていたようで、途中、回送車と2台続いてすれちがったりした。8時25分発の少し前にも1台バスが出ており、ちょっと出遅れたもよう。ツツジコースで渋滞に巻き込まれないためには、あと1時間早く出発すべきだった。実際、登山道でそれほど渋滞に巻き込まれたわけではなかったが、木道が始まるあたりからは、もはやマイペースで登ることはできなかった。ツツジのほうは、やっぱりというか、花のつきが悪かった。それでも、いっぱい花を付けたシロヤシオの木が1つだけあった。
檜洞丸の山頂で、水を一口飲むと、さっさと出発。檜洞丸から蛭ヶ岳へと向かうと、それまでの混雑から一転して、静かな道になる。ほっとした気分で、静かな道を進んでいく。トウゴクミツバツツジはそこそこ咲いているが、シロヤシオはやはり数が少ない。それでもところどころで、けっこう花を付けている木もあったので、それなりに楽しめた。
静かな臼ヶ岳山頂で、昼食をとって、蛭ヶ岳へ向かう。くもっていて、臼ヶ岳から蛭ヶ岳を見ることはできず。蛭ヶ岳に登っても、展望はほとんどなし。
蛭ヶ岳〜丹沢山といったあたりは、標高が少し高いため、(すでに花を付けているシロヤシオもあったが)来週あたりがよさそうである。
塔ノ岳北面のツツジも今年は花が少ないが、それでもけっこう花を付けているシロヤシオがあったのはよかった。今回写真に撮ったツツジは、数年前にも写真に撮ったという木が多かった。写真に撮ろうとする木は、見覚えのある木が多かったのである。花のつきの良い木というのは、いつの年でもいいのだろうか?
時間的にも体力的にも余裕があったので、塔ノ岳から鍋割山によってから大倉に下りていった。鍋割山稜ではトウゴクミツバツツジがそこそこ咲いていた。鍋割山から後沢乗越に下っていくと、ヤマツツジが咲いていた。
今回のコースは、丹沢の主だった山々をいっぺんに歩いて回ってしまうのだから、おもしろくないわけがない。西丹沢から蛭ヶ岳までは樹林の中のコースで、蛭ヶ岳から塔ノ岳へは展望の良いコースとなる。前半と後半でかなり様子が変わるが、最近の私はどちらかというと、前者のほうが好きである。今回なら檜洞丸〜蛭ヶ岳の静かなコースが特によい。今年のツツジは、一昨年の見事なツツジと比べれば見る影もないが、それでもなんとか楽しめる程度には花がついていたので、とりあえずは良しとしよう。
今回のような充実した山歩きができると、多少の疲れがあっても、心地よい疲れですんでしまう。しかし、こういういいコースを縦走してしまうと、次回どういうコースにするかがむずかしくなってしまう。