八海山

Date:2017/08/28
Route:ロープウェイ山頂駅→薬師岳→大日岳→薬師岳→ロープウェイ山頂駅

 六日町駅前を8時30分発の八海山スキー場行きのバスに乗っていくと、9時前には八海山スキー場に到着。
 バス停からロープウェイ山麓駅まではちょっと歩かなければならず、9時発のロープウェイには間に合わなかった。バス停から山麓駅まで駐車場への道路を歩いていったのだが、ベースキャンプ裏手から遊歩道があったようで、こちらを行けば9時発に間に合ったかもしれない。
 ロープウェイは往復1800円だが、今日は神奈川と群馬の県民デーでということで、1400円で乗ることができた。ロープウェイを待つ間に登山届を書いて提出。
 ロープウェイの最終は午後4時20分ということで、最終5時の休日よりもちょっと早い。
 平日で人も少ないと思ったら、観光バスがやってきて、一気にいっぱいになった。観光バスは登山目的ではなく、山頂駅付近から展望を楽しんで帰るらしい。

 標高1150mのロープウェイ山頂駅からスタート。
 少し登っていったところで、八ッ峰が見えた。ロープウェイ利用でかなり楽をできるわけだが、それでも山頂へはお手軽に登れるわけではなく、けっこう歩かなければならない。

八ッ峰の眺め
八ッ峰が見えた

 前半は快調に登っていった。6合目の女人堂は素通りし、先を急ぐ。
 薬師岳へは長いクサリ場があったが、特段問題なく、さっさと登っていった。
 8合目の薬師岳に登ると、前方に八ッ峰が見える。

千本檜小屋と八ッ峰
千本檜小屋と八ッ峰(薬師岳から)

 9合目(千本檜小屋)を過ぎると、いよいよ八ッ峰に突入。最初の地蔵岳は右からトラバースしていって、地蔵岳と不動岳の鞍部に登っていった。そこから地蔵岳には戻る形になるが、そうとは知らず、前の人に続いて先に進んでしまったので、地蔵岳には立たず、不動岳に行ってしまった。ここまでクサリはあるが、さほど問題ない。

不動岳から振り返る
不動岳から振り返る
八ッ峰は続く
不動岳から先、八ッ峰はつづく

 不動岳からの下りがちょっと厳しい。クサリをつかんで、次にどこに足を置くか確認しながら下っていく。一般の登山道なら足場が設置されるようなところだが、八ッ峰ではクサリが下がっているだけで、誰でも問題なく歩けるような足場は設置されていない。ネットの情報を調べてみると、不動岳まで登って引き返す人も多いらしい。
 八ッ峰のうち5つを越えたところで、迂回路への分岐がある。八ッ峰の後半はさらにきつくなるので、ここまでで苦戦しているようなら迂回路へまわったほうがよい。
 八ッ峰後半もクサリ場が続く。平日で登山者が少なかったからいいが、休日だと渋滞しそうである。

大日岳へ向かう
大日岳へ向かう
越後駒ヶ岳〜中ノ岳
越後駒ヶ岳〜中ノ岳
下界の眺め
下界の眺め

 大日岳への最後の登りがまたきつい。垂直のハシゴを登り、ハシゴの上はそのままクサリが続く。(下りだとけっこう怖そう)
 そして、たどり着いた大日岳。

大日岳山頂
右に入道岳、真ん中奥は中ノ岳(大日岳から)

 大日岳が10合目で、ここが八ッ峰で一番高いところである。この先に入道岳があるが、ちょっと離れているし、八ッ峰とは山容がまるで異なっている。入道岳の方が標高が高く、この山の連なりの最高峰だから、八海山の山頂は入道岳となるようだ。しかし、古来、この山に登ってきた人たちは入道岳ではなく、大日岳を目指して登ったのではなかろうか。

 当初の予定では入道岳まで行くつもりだったが、往復に時間がかかるので、ちょっと考えた。前半はいいペースで登ってきたものの、八ッ峰はけっこう時間もかかったし、それほど時間に余裕もなくなってしまった。帰りは迂回路を歩くにしても、どの程度時間がかかるかわからない。ロープウェイの最終は4時20分。
 実際、入道岳まで行っても、最終には間に合うような気はしたが、八ッ峰を歩いた後で、さらに入道岳まで行く必要があるだろうか・・・
 で、結局、入道岳には向かわずに引き返すことにした。

 大日岳からの下りがまたきつい。クサリをつかんで下ろうと思ったら、上からぱっと見では足場がわからず、ゲゲッと思った。下で待っている人もいるし、後ろにも人がいたので、一旦山頂に引き返した。ここで来た道引き返そうかとも思ったが、大日岳の最後の登りはほとんど垂直でシビアなところだったのだから、下りはさらに怖い。
 クサリ場で待っている人がいなくなったので、慎重に下っていくことにした。不動岳からの下りと同様、上から見ても足場はわからないが、クサリをつかんで慎重に下っていけば、小さな足場はしっかりあるので、ゆっくり下っていけばよかった。ほっと一息ついて、最後の下りは高さはあまりなかったが、足場らしい足場が見当たらず、クサリに完全に頼って下りた。

 クサリ場が終わると、まもなく迂回路への分岐があった。
 ハシゴを下って、岩峰の基部をトラバースしていく。
 怖いようなところではないが、バランス崩して滑落したら洒落にならないので、クサリをつかんで確実に歩いていった。
 ちょっと見、どこ歩いていくのか不安になるような場所もあったが、しっかりと道が付けられており、問題はなかった。
 迂回路が終わり、千本檜小屋まで戻れば、あとは来た道をひたすら引き返していった。
 この先もクサリ場はあるが、緊張するようなところではないので、先を急いだ。
 結局のところ、入道岳まで行っても、最終のロープウェイには間に合っただろう。しかし、もはやそんなことはどうでもいいことだった。

 あとで、他人様のブログなどを見たら、八ッ峰のクサリ場はなかなか怖そうな写真があった。特に、大日岳からの下りはすごい場所のように見える。実際、高度感はさほどないが、北アルプスの一般ルートよりは厳しいことは確かだろう。
 なお、八ッ峰は登りで歩き、下りは迂回路を歩くというのがほとんどだろう。八ッ峰を逆に歩くと、すれ違いにかなりの時間を要することになるだろう。


ロープウェイ山頂駅(9:30)→六合目女人堂(10:10)→薬師岳(10:43)→大日岳(11:54-12:20)→薬師岳(13:13)→女人堂(13:42)→ロープウェイ山頂駅(14:22)

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