剣山

日付 :2012/08/18
コース:西島駅→刀掛→行場→剣山→大剣神社→西島駅

 四国は山が多い。山ばかりという感じがする。
 剣山は四国東部のほぼ中央に位置しており、周囲は山ばかりである。とはいうものの、標高1400m以上のところに道路が通っており、見ノ越まで車で入ってしまえば、容易に登れる山となる。
 登山バスは、貞光、穴吹、阿波池田から大歩危経由の3つの路線があったが、いずれも距離が長く時間もかかることからも、いかに山奥深いかがわかるというものである。
 これら3つの路線のうち、最短ルートであり、一番早い時間に見ノ越に着くのが貞光からのバスを利用した。
 7時40分発のバスはつづろお堂で乗り換えとなり、7時50分発の直通バスに乗ることになる。途中乗り換えだと、合計1,890円なのに、直通バスだと1,900円という不思議な料金設定だった。
 バスの利用者はさほど多くなかった。マイカー利用者が多いようである。

 見ノ越まで来ると、周囲は完全に山ばかり。これらの山を縦走するなら歩きでがありそうである。
 しかし、登山リフトを利用するとお手軽登山となる。
 見の越駅の標高がすでに1420mあり、西島駅は1750mである。山頂までの標高差は200mちょっと。
 天気予報では、昼過ぎからは雨になるというし、早く登っておくに越したことはない。
 リフトに乗っていくと、ニッコウキスゲやキレンゲショウマらしき花も咲いていた。植栽のようである。
 西島駅から歩き始める。
 登山道のあちこちでシコクフウロが咲いていた。

シコクフウロ
シコクフウロ

 ひと登りすると刀掛で分岐を左へ行くと行場があり、ここキレンゲショウマの群生地もある。行場を一回りするコースがあったので、歩いて行ってみたところ、キレンゲショウマはちょうど今が見頃となっていた。

キレンゲショウマ
キレンゲショウマ
キレンゲショウマ

 刀掛に戻ると、山頂へ向かう。
 剣山頂上ヒュッテでちょっと休憩した後、山頂へ向かう。山頂は広々とした草原で、険しかった石鎚山の山頂とは対照的である。晴れていれば展望がよいのだろうが、あいにくガスがかかって展望を楽しむことはできなかった。

剣山山頂
剣山山頂
山頂は平家の馬場と呼ばれる広い高原
山頂は平家の馬場と呼ばれる広い高原

 帰りは大剣神社経由で下ることにした。下り始めると、ちょっと展望も開けてきた。
 大きな岩があると思ったら、その下が大剣神社だった。

御塔石
御塔石(この下が大剣神社)

そこからさらに少し下ったところに名水があるということで、よっていくことにした。
名水百選に選ばれた剣山御神水をひしゃくで掬って飲んだら、おいしかった。

剣山御神水
名水百選・剣山御神水

 大剣神社へ戻ると、あとは西島駅へ向かって山腹をトラバースしていった。

三嶺が見えた
左の山が三嶺(みうね)

 リフトの西島駅に着くと、まだ時間は早かった。リフトを使わずに歩いて下るべきだったとは思ったが、リフトは往復券を買っていたので、リフトであっさりと下山してしまった。
 見の越で昼食をとったが、バスの時間まで十分すぎるほど余裕があって、しばらく待たなければならなかった。
 天気予報では昼過ぎから雨といっていたので、早めの下山を考えていたのだったが、予報があたって、本当に雨になった。最初はポツポツだったが、すぐに本降りになったので、バス乗り場近くのトイレの前で雨宿りした。濡れたくはなかったので、早めに下山して良かった。

 剣山の登山バスは3路線があったが、利用者はさほど多くはないようである。マイカー利用者が多いのである。帰りのバスの運転手さんの話がちょっと聞こえたが、貞光からの登山バスが来年以降も存続するかどうか・・・

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