高崎からバスに乗ること1時間25分、榛名湖に到着すると、榛名湖のシンボルとも言える榛名富士が真っ先に目に入る。
しかし、近くにあるにもかかわらず、なんだか霞んでいる。青空をバックにくっきり鮮やかな山を期待していたのだが、ちょっとガッカリな眺めである。
さて、今回は榛名山の最高峰である掃部ヶ岳(かもんがたけ)に登ることにした。
湖畔の宿記念公園から登っていこうと思ったのだが、現地には登山道の案内がなく、登り口がわからないまま、駐車場に下りてしまったので、その少し北にあるもう一つの登山口から登ることにした。
登山道に入ってひと登りすると、分岐があり、右に行くと硯岩で、榛名湖や榛名富士が見渡せた。
分岐に戻って左へ登っていくと、そのうち土留めの長い階段となった。始めは一段飛ばしにぐいぐいと登っていったが、途中から一段ずつ登ることにした。その後、湖畔の宿記念公園からの登山道と合流すると、山頂までもう一息である。
掃部ヶ岳の山頂は南側が展望が開けていたが、榛名湖の方は見えなかった。
山頂で昼食を取ると、下山開始。湖畔の宿記念公園へ下ることにする。
分岐へと引き返す途中、榛名湖を見下ろせるところがあって写真を撮った。雲も多く、霞んでいたのが残念である。
分岐から湖畔の宿記念公園へと下っていったが、始めは急な下りで、ちょっと歩きにくかった。登ってきたルートはよく整備された登山道だったが、こちらはさほど整備された感じではなかった。
最後は湖畔の宿記念公園に下るのだが、最後の部分はちょっと不明瞭だった。よく見ると、それらしい階段もあったようだが、指導標などはなく、そこに道があると知っていなければ気づかない人が多いだろう。整備された登山道というよりはマイナールートに近いので、あまり利用してほしくないのかもしれない。
榛名湖に下ると、湖岸の道路を榛名富士へと向かった。
榛名富士は円錐形の山で、榛名山で最も目立つシンボルのような山であり、この山に登らない手はないのだ。榛名富士には2つの登山道があるので、当初はこの登山道を登ろうかと思ったのだが、今回はこのあとの予定があり、時間に余裕がなかったので、ロープウェイ利用で簡単に登ってしまった。
山頂からの展望を期待していたのだが、東〜南の展望が開けていたが、榛名湖側は開けておらず、ちょっとガッカリだった。
ロープウェイ前からバスに乗り、伊香保温泉で乗り換えて渋川へ出ると、次の目的地へと向かった。というか、今回の榛名山は立ち寄った程度で、この後向かうところこそ、今回の目的地なのだった。
榛名湖に到着したのが10時55分で、ロープウェイ前からバスに乗ったのが2時10分ちょっと過ぎ。3時間ちょっと滞在しただけなので、贅沢言ってもしょうがない。
今回はほんの立ち寄った程度だったが、榛名山は烏帽子ヶ岳や相馬山など外輪山の山もなかなかよさそうだった。