飛龍山〜雲取山

日付 :2006/05/03
コース:丹波→飛龍山→雲取山→鴨沢

 今回のコースは3年前に行ったことのあるコースである。(そのときは4人だった。)
 前回訪れたときは、飛龍山の山頂にはよらなかったので、今回は山頂に登りたいと思っていた。しかし、長いコースであり、時間がかかりそうなら、雲取山には登らず、三条の湯経由でお祭りに下山してもいいかと思った。
 コースタイムを調べると、12時間とか13時間などとなっている。むむむ・・・、日帰りできるのか? しかし、このコースタイムというのもあまりあてにならない。「山と高原地図」の「雲取山・両神山」(2004年版)では、丹波からサオラ峠の登りは1時間40分となっているが、「奥多摩」(1998年版)や「大菩薩嶺」(2003年版)を見たら、2時間30分になっていた。とにかく、日が暮れるまでには下山するつもりだから、このコースタイムを採用するわけにはいかず。
 3年前の記録を調べて、その時のタイムを参考に、あまり遅いようなら、雲取山はやめることにする。

 青梅線のホリデー快速は混雑していた。御嶽でけっこう下りたが、奥多摩まで行く人はやはり多い。奥多摩駅を下りると、バス乗り場へ急ぐ。丹波行きのバスも混雑していて、9時30分のバスは2台出た。奥多摩駅から終点の丹波まで1時間近くかかる。

 10時32分、丹波からスタート。
 まずは、舗装された道をジグザグに登っていき、やがて登山道に入っていく。最初は、なだらかな道なので、走っていく。しばらく登っていくと、あちこちでミツバツツジが咲いていた。しかし、今回はあまりのんびりしていられないので、眺めるだけで、駆け上がっていく。ミツバツツジは今年も何度も見ていて写真も撮っているのだから、同じものを撮ってもしょうがないのだ。
 急な登りになると歩き、なだらかになると走る。その繰り返し。
 11時31分、サヲウラ峠に到着。前回の記録と比べるが、まずまずのペースである。
 歩きながら水を補給する程度で、休憩せずに進んでいき、11時55分、熊倉山に到着。
 このあたり、木々の間から右手に雲取山、左手に大菩薩が見えるが、展望は開けない。
 やがて、急な登りになると、前飛竜は近い。露岩もあるが、見晴らしも少しよくなる。
 12時31分、前飛竜に到着。ここでちょっと休憩して、パンを食べる。急坂を登ってきただけあって、振り返ると眺めがよかった。雲取山や大菩薩嶺のほか、南アルプスもきれいに見えた。

大菩薩方面の眺め
大菩薩方面の眺め(前飛竜から)

 12時40分、前飛竜を出発。このあたりからシャクナゲが多くなる。花の時期に来れば、きっときれいだろう。雲取山は前飛竜からも見えてはいたが、少し先へ進んでからの方がよく見えたので、写真を撮る。

雲取山
雲取山(前飛竜の先で)

 飛龍山に向かっていくと、登山道のところどころに氷が残っていた。
 飛竜権現までたどりつくと、縦走路を左へ少し進み、眺めがよいという禿岩に寄っていった。
 1時7分、禿岩到着。
 禿岩からの展望は雄大で、甲武信岳、国師ヶ岳へと続く奥秩父の山並みが一望できた。その左には南アルプスが少し霞んで見えた。富士山には雲がかかっていたが、南の方には大菩薩嶺が見え、さらに左の方には丹沢山塊も眺められた。

甲武信岳、国師ヶ岳方面の眺め
甲武信岳、国師ヶ岳方面の眺め
南アルプス
南アルプス白峰三山

 禿岩から飛竜権現に戻ると、飛龍山まで往復する。
 再び飛竜権現に戻ると、縦走路を雲取山目指して進む。縦走路は稜線の南東側を巻いていくので、あちこちに桟道が設置された道になるが、その分アップダウンが少ないので、楽に進んでいける。一部で、雪渓状に雪が残っているところがあった。
 2時、北天ノタルに到着。ここで、またちょっと休憩。パンを食べる。

桟道
三ッ山付近の縦走路は桟道が多い

 縦走路を快調に進み、P1826mの南側を巻いていくと、やがて人の声が聞こえてきた。三条の湯からの登山道が並行するようにつけられているので、そちらを歩く人の声だったようである。
 3時3分、三条ダルミに到着。

三条ダルミ
三条ダルミからの雲取山

 前回(3年前)もうそうだったが、ここから雲取山への登りが今回のコースで一番きつく感じられるところである。この登りがけっこう長くて、もう少しかなと思って上を見ると、まだまだ続いている。
 けっこうきついけど、前回よりは元気に登っていけた(ような気がする)。避難小屋のある山頂の一角にとびだすとホッと一息。北へもうちょっと登ると、三角点のある山頂に到着。3時24分だった。
 時間的に、飛龍山から先の奥秩父の山は逆光になってしまうのはしようがない。
 富士山は見えないと思っていたら、実は雲の間に(一応だけど)見えていた。
 日が暮れるまでに下山しなければならないから、あまりゆっくりしている時間もなく、3時28分、山頂を出発。(といいつつ、トイレに寄ったり、避難小屋の前から写真を撮ったりしていたのだが。)

飛龍山
飛龍山方面の眺め
鷹ノ巣山、大岳山、御前山
鷹ノ巣山(左)、大岳山(中)、御前山(右)

 雲取山からの下りは快調に走っていった。前回は横っ腹が痛くなったり、疲れてゆっくりペースでしか下れなかったが、今回は余裕があって、さっさと駆け下りていく。
 奥多摩小屋の周辺はテントが多数張られていた。飛龍山への登りでもテント泊と思しき登山者を見かけたが、こちらはかなり多いようだ。連休で天気も良く山頂もにぎわっていたので、避難小屋も満員だったかもしれない。
 ブナ坂の上で写真を撮ったり、水飲んだりしたが、その後はひたすら駆け下りる。
 七ツ石山への分岐あたりで休憩している人たちを見かけた。もちろん、それより上のブナ坂あたりでも会ったし、下でも会ったが、この時間では登るにしても下るにしてもちょっと遅くはあるまいか?
 鴨沢目指して下っていくと、ミツバツツジもチラホラ咲いていたし、ヒトリシズカが咲いているのも目に入ったが、足を止めずに駆け下りた。
 帰りのバスの時間のことはあまり考えずに下っていった。4時台の次は6時台になってしまうが、もともと今回は6時台のバスに乗ればいいと思っていたのだ。日が暮れるまでには確実に下れるのだから、あまり時間に気を取られたくはなかった。だから、時計は見ずに下りていった。
 一旦車道に出て、再び登山道に入ると鴨沢は近い。登山道が終わり、舗装した道になると、右下にゴールが見えてくる。
 最後に、バス停に下りる階段のところで、下にバスを待つ人たちの姿が見えた。どうやらバスの時間にうまく間に合ったようだ。バス停に下りたら、かなりの人の数。これは座れないとあきらめる。しかし、数分後にやってきたバスは2台連れだった。おかげで、余裕で座ることができた。

 3年前の記録を参考にしていったが、前回は禿岩にも飛龍山にもよらなかったので、今回は30分は余計に見ておかなければならず。また、最近の調子から見て、もう少し余計に時間がかかるだろうと思っていたのだが、結果的には前回とほとんど同じ時間に下山していた。
 なんだ、やればできるではないか。
 久しぶりに出発前に飲んだアミノバイタル効果か?
 丹波を出発してから鴨沢に下山するまで、約6時間20分。さすがにこのコースの日帰りはのんびりしている余裕はほとんどない。とはいえ、実際には走ったり歩いたりしながらも、しっかり楽しんでいるのだから、たまにはこういうのもよいだろう。


丹波(10:32)→サヲウラ峠(11:31)→前飛竜(12:31-12:40)→禿岩(13:07-13:12)→飛龍山(13:26)→北天ノタル(14:00-14:05)→三条ダルミ(15:03)→雲取山(15:24-15:28)→ブナ坂(16:00)→鴨沢(16:51)

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